雅子さま“中東の盟友王妃”との交流28年 結婚記念日は1日違い、女性や難民児童への支援も
画像を見る 昨年9月にロンドン・ウェストミンスター寺院で執り行われたエリザベス女王の国葬でもお近くの席に(写真:時事通信)

 

■美しさやご見識のほかにも共通点が

 

アブドラ国王の即位後、1999年12月には夫妻で来日し、雅子さまはラーニア王妃とともに、都内の科学技術館を視察されている。

 

「雅子さまと王妃の美貌もさることながら、洗練された優雅な身のこなしまでそっくりで、見とれてしまったことをよく覚えています。お2人で科学教育の重要性について語り合われていたことも印象に残っています」(前出・皇室担当記者)

 

雅子さまと王妃は、歩んできた人生も“そっくり”だという。世界各国の王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんはこう話す。

 

「お2人は、大学卒業後に就職された後、それぞれ皇室やヨルダン王室に入られているという共通点があります。また母国語以外も堪能で、国際感覚に優れているという点も一緒です。

 

ラーニア王妃はパレスチナ人医師の娘として生まれ、出身地のクウェートから湾岸戦争の戦火を逃れて一家でヨルダンに移住。シティバンクやアップルという米国の超大手企業で働いていた経歴から、“中東一の才媛”とも呼ばれ、華やかなファッションでも注目度が高い方なのです」

 

同じ“志”を持って活動してきたことも、雅子さまが再会を喜ばれている背景にあったようだ。

 

「女性の社会進出が難しいとされる中東諸国で、ラーニア王妃は長年、若い女性や子供たちが教育を受ける機会を作る活動をサポートする基金の設立、虐待された児童への支援に取り組んできました。

 

王妃は2007年に国連のユニセフ親善大使に就任し、昨今はSNSを駆使して熱心に発信しています。恵まれない境遇にある子供たちに寄り添うという姿勢も、雅子さまとラーニア王妃に共通しているところだと思います」(多賀さん)

 

雅子さまは外務省にお勤めになっていたころから、世界中で苦境にあえぐ子供たちの存在に心を痛められてきた。

 

「雅子さまは以前からユニセフの活動に深い関心を寄せられてきました。たとえば2018年10月、来日したユニセフのフォア事務局長(当時)と接見し、その年のお誕生日のお言葉でも“この問題の抱える深刻さに改めて思いを致しました”と、子供の貧困や難民問題について述べられるなど、長年繰り返しその思いを示されてきたのです。

 

このたびラーニア王妃と再会されたことで、さらに“世界の苦しむ子供たちを救いたい”と熱意を燃やされていることでしょう」(前出・皇室担当記者)

 

6月のインドネシアご訪問など、本格始動した令和の国際親善。これからも雅子さまはご見識、お志も似ている王妃と手を取り合い、若かりしころから抱かれた願いを実現されていく――。

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