■“今年こそ新調”宝飾業界が色めく
「業界では、“今年こそ愛子さまがティアラを新調されると決断されたようだ”と囁かれています。これまで制作実績のある老舗メーカーへの発注が検討されているようですが、“いつご依頼があったとしても全力で作れるように”と水面下で動きだしている会社もあります。
皇室にお納めするティアラは、ダイヤモンドをはじめとする宝石をふんだんに用いて、1千個以上の部品から職人が腕によりをかけて作り上げます。
さらに、両陛下の長女という愛子さまのご身位にふさわしいティアラを手がけることになれば、メーカーは威信をかけて臨まなければなりません。当然、眞子さんや佳子さまのティアラよりクオリティが高く、制作費もより高額になると見込まれています」(宝石会社関係者)
眞子さんのティアラは約2856万円、佳子さまのものは約2793万円と、これまで女性皇族のティアラはご身位に応じて作られてきた。だが、成年をコロナ禍のなかで迎えられた愛子さまと、国民に配慮された両陛下の“華美は敵”というお気持ちは、現在も変わらないようだ。
「社会全体に落ち着いた印象が広がっている一方で、新型コロナの感染者が増えて“第9波”と指摘される状況があります。ティアラの新調については、国民が置かれた時代状況に合わせたものをお考えになると思います。
それは、これまでの女性皇族が身に着けられていたものよりも、“清貧さ”が際立ったものになるでしょう。また、“借り物”ではないご自身のティアラをお持ちになることで、愛子さまも内親王としての自覚を強められ、国際親善などのご公務に邁進する覚悟をさらに固められるに違いありません」(前出・宮内庁関係者)
静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんも、時代の変化に合わせることの大切さを指摘する。
「天皇家唯一の内親王として、貧弱すぎず、高額すぎず、それでいて対外的にもアピールできるレベルのティアラであることが重要でしょう。
黒田清子さんのころまでは、ティアラは天皇家の私費で作られてきました。しかし近年は、皇室の行事でのみ着用されるという性質から、女性皇族のティアラは皇室の公的予算にあたる宮廷費で作られるようになっており、時代の変化に合わせて伝統も変わってきているのです。
愛子さまのティアラも、国民の経済状況に配慮しながら、相応の品質と価格で新調されれば、多くの国民の賛同を得られるはずだと思います」
国民に寄り添う献身を続けてこられた愛子さま。ついに制作される“清貧のティアラ”は、どなたのものよりも煌めきを放つだろう。