愛子さま “歴代で最も祭祀に熱心”天皇陛下から受け継がれる「国民のための祈り」
画像を見る 1月1日、愛子さまは上皇ご夫妻に新年のご挨拶のため仙洞御所を訪問された

 

■愛子さまが学ばれる日常にある“祈り”

 

「1982年、学習院大学ご卒業に際しての記者会見で、鎌倉時代の花園天皇が皇太子量仁親王(のちの光厳天皇)に宛てて記した『誡太子書(かいたいしのしょ)』について語っていらっしゃいます。同書については、皇太子時代、ご即位後にも記者会見でたびたび言及され、大切にされていることを述べられてきました」

 

その内容は、皇室の将来を案じる花園天皇が、学問を修め、人格を磨く大切さを説きながら、皇太子を強く戒めるものだという。

 

「この『誡太子書』には、“誇るに足る功績もないのに、人々の上に君臨することは、自分で恥ずかしく思わないのか”などと、叱責にも近い厳しい言葉が綴られているのです。しかし皇太子となられる前にも、陛下は『非常に深い感銘を覚えます』と述べられています。そのころから、将来天皇となられるご自身を、厳しく律しておられたということです。

 

祭祀に対する向き合われ方を基本にした“皇室の祈り”を、敬宮さまも日々の生活を過ごされるなかで、しっかりと学ばれておられるのでしょう」(高森さん)

 

こうした陛下のなさりようを、共に生活される愛子さまは間近で見続けてこられているのだ。

 

美智子さまの古希を記念し、取りまとめに黒田清子さんが深く関わったという『皇后さまと子どもたち』(毎日新聞社)には、宮中祭祀が深夜に及んだ際に、お子さまたちも眠らずに過ごされていることを記した一節がある。

 

《このような祭祀の夜は『およふかし』と御所で呼ばれておりましたが、(中略)それぞれにこのお時間を最後まで静かにお過ごしになるようになりました。終了のお知らせが参りますと、お二階の両陛下のお部屋までいらっしゃった宮様方の、『お滞りなく……』『おやすみなさい』とおっしゃるお声が次々と響き、祭祀の終わった安堵を感じるものでございました》

 

宮中祭祀が集中する年末年始。愛子さまは、まさに正月返上で両陛下のなさりように接し、さらなる研鑽を積まれているようだ。

 

「幼いころから愛子さまは、祭祀の重要性について両陛下に聞いておられるようですし、両陛下もご経験とご知見を話していらっしゃるそうです。

 

ちなみに『誡太子書』の原本は、古典文学を専攻される愛子さまが日常的に足を運ばれてきた宮内庁書陵部にあります。きっと愛子さまは陛下と一緒に、“訓戒の書”が指し示す教えについて、話し合われているのでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)

 

愛子さまは今年もご自分を律しながら、国民の安寧と幸せを祈られていくことだろう。

 

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