■お誕生日に公開された写真に“ゆかりの品々”が
被災した人々に心を寄せられ続けた両陛下。石川県へのご訪問の詳細については、今も調整が進められているという。皇室担当記者は、
「両陛下のご意向もあり、現地自治体の負担を増やさないよう、具体的な日程も含めてご訪問のギリギリまで調整されるようです。
現時点では、被害の大きかった珠洲市や輪島市、能登町などを中心に視察され、避難所で被災した住民らとの懇談が検討されています。またご日程は日帰りで、羽田空港から能登空港まで空路で石川県に入り、自衛隊のヘリコプターに乗り換えて移動しつつ、上空からも被災状況をご覧になることも調整が進められています。
前例から考えると、同行する側近も人数を絞り、両陛下も随員とご一緒にマイクロバスに同乗されて、被災地を巡られることになるでしょう」
震災によって傷つき、家族が犠牲となり悲嘆に暮れる人々に、両陛下は少しでも寄り添われようとされてきた。2月23日、64歳となられた天皇陛下のお誕生日に際して公表されたお写真には、石川県ゆかりの品々が――。
「お誕生日に公表されたお写真の数カットには、能登地方ゆかりの伝統工芸品が並んでいました。『歌会始の儀』で用いられる輪島塗の懐紙箱、珠洲焼の壷……いずれも、過去の訪問時に献上されるなどしたもので、2月9日の撮影にあたって、両陛下が選ばれたと聞いております。
陛下はお誕生日に際した記者会見や一般参賀でのおことばに、被災者へのお気遣いやエールを強く打ち出されておりました。両陛下が折にふれてこうしたお気持ちを示されることは、日本全体に“被災地に心を寄せて、支えよう”というメッセージを送られようとお考えになっているとお見受けしています」(前出・宮内庁関係者)
厳しい冬の寒さや雪とも闘いながら、復興に向けて歩む石川県民に寄り添うお気持ちを、天皇陛下と雅子さまは片時もお忘れにならずにお過ごしになっている――。