■ご即位前から続くこまやかな健康ケア
陛下が即位されてまもなく5年。日々の激務に耐えられるよう、ともに奔走し続けてきた雅子さまは、陛下へご習慣を改めるよう、“直訴”されていたのだ。
「天皇ご一家のお食事は、宮内庁の“料理番”にあたる大膳課が作りますが、1週間のメニューは最終的に雅子さまが決定されます。
また、50代後半に差しかかった陛下に、“日本酒を控える”“カロリーの低い焼酎などを水やソーダで割って飲む”ことを提案されたりと、雅子さまはこまやかに心を配られてきたと聞いています。さらに最近は、陛下に“毎日の晩酌を控えられては”と勧められているというのです」(前出・宮内庁関係者)
雅子さまの“晩酌を控えてください”というご提案に陛下も真摯に向き合われていた。長年交流がある陛下の知人は、こう明かす。
「皇太子時代の陛下は、地方ご公務でのお食事時に、地元の日本酒を召し上がるのをいつも楽しみにされていました。ご趣味の登山でも山頂でビールを飲まれたり、昔からお酒が大好きなのです。
しかも地方へ赴かれた際に、宿泊先の関係者が驚くほどの量をお一人で飲まれても、翌日にご様子がまったく変わらないほどの酒豪ぶりです。ただ、雅子さまのアドバイスを受け入れていらっしゃったようで、ご即位と前後して酒量が徐々に減っていったと……。
今では、1週間のうち週末だけといったように、お酒を召し上がる回数自体がかなり減っているのではないでしょうか」
昨年は宮中で開かれる昼食会で、両陛下は乾杯の飲み物に初めて日本酒を取り入れることを提案されていたがーー。
「いまでも、お務めの際にお酒を召し上がることはあります。しかし陛下が、雅子さまのご提言を受け入れ、酒量を減らされたのは、今後も絶大な重責を担われることへのご覚悟からでしょう。皇太子時代に、お顔が少し丸くなり、ふっくらとされたことがありました。しかし雅子さまのご助力で、お食事の量を制限され、運動量を増やし、お体を絞られたのです」(前出・宮内庁関係者)
陛下が取り組まれる運動の習慣は、現在もお変わりないようだ。前出の皇室担当記者は、
「陛下が週に複数回行われるジョギングのペースは、屈強な側衛官も息を切らせるほどの速さだそうです。皇居内のご散策も、雅子さまと四季の移ろいを楽しまれながら、ご公務の合間に欠かさず続けておられます」
冒頭の記者会見で、陛下は雅子さまに、感謝と愛情を込めたおことばも送られている。
「30年を共に過ごし、雅子には、私からこれまでの感謝の気持ちを伝えたいと思うとともに、この先の人生も引き続きよろしく、と伝えたいと思います」
これからも雅子さまは、陛下の健康を守られながら、力を合わせて国民と共に歩まれる“大任”を担われていく。