■全国の同期職員といっしょに研修を
前出の皇室担当記者によれば、
「ご成婚前の雅子さまは外務省北米二課に配属され、当時懸案となっていた日米貿易摩擦などへの対応のために、多忙な毎日を送られていました。激務のため深夜帰宅になることも多く、愛車のカローラIIで自宅と往復されていたことが話題になったこともあります。
雅子さまは大変几帳面で、仕事に細心の注意を払われていたことは外務省内でもよく知られていました。そうしたご性格は愛子さまに受け継がれているのです」
入社当日、宮内庁より愛子さまのコメントが公表されている。
《皇室の皆様が、国民に寄り添われながら御公務に取り組んでいらっしゃるお姿をこれまでおそばで拝見しながら、皇室の役目の基本は「国民と苦楽を共にしながら務めを果たす」ことであり、それはすなわち「困難な道を歩まれている方々に心を寄せる」ことでもあると認識するに至りました》
いま“苦しみ、困難な道を歩んでいる方々”といえば、能登半島地震の被災者を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
「天皇陛下と雅子さまは今週、能登を再訪される予定です。いま被災地で深刻な課題となっているのがボランティア不足。がれきの撤去などのためにはボランティアの人々の協力が必要となりますが、まだ彼らが十分に活動できていない地域もあります。
日赤は被災地への支援を続けており、現地へのボランティア派遣は、愛子さまが配属された『青少年・ボランティア課』なども担当しているそうです。いずれ愛子さまが、能登救済のボランティア派遣に関連する業務に携わる可能性もありますし、きっとご自身も希望されていらっしゃるのではないでしょうか」(前出・皇室担当記者)
日本赤十字社石川県支部の担当者は、本誌の取材にこう語った。
「地震の発生直後から、支援物資の運搬、医師・看護師・介護士の派遣、簡易トイレや簡易ベッドの設置などの支援を続けてきました。この活動とは別に、日本赤十字社が現地に派遣したボランティアの延べ人数は4月2日時点で1688人です。もちろんこれからも支援を継続します」
愛子さまの日赤入社にあたってのコメントには《これまでの出会い全てが心を豊かにしてくれたかけがえのない宝物》といったお言葉もあった。
前出の皇室担当記者が続ける。
「愛子さまの同期職員は7人います。また4日には、全国の日赤の支部から新入職員が集まり、研修が行われたそうです。さらに5日には、愛子さまは20時まで本社にいらっしゃいました。その1時間ほど前に、社屋に入るピザの配達員が目撃されているのです。金曜日ですし、同僚とピザを食べながらのささやかな懇親会があったのかもしれません」
懇親会で愛子さまは「私も能登救済に尽くします」と、あらためて意思を表明されたのだろうか。この夜の温かなピザの記憶も宝物になったのは間違いない。