■警備上のリスクを高める警察との確執
紀子さまの苛烈なご言動が招く皇嗣家の孤立。それにより警備上の不安が広がりかねないという懸念も深まっている。警察庁関係者は、こう不安を口にする。
「2019年、悠仁さまが通われていたお茶の水女子大学附属中学校に男が侵入し、ナイフ2本を悠仁さまの机に置いていった事件がありました。逮捕後に男は『刺すつもりだった』と話しており、実際に凶行には及ばなかったものの、宮内庁や警察、政府首脳もかなり肝を冷やした大事件だったのです。
移動時に信号機を操作してお車が止まる時間を短くしたり、制服の警察官が多数睨みをきかせるような警備を、秋篠宮ご夫妻は好まれません。悠仁さまの通学時も、側衛官は前後10m程度距離を取るように厳命されているといいます。
“自分たちの活動で国民に迷惑をかけないように”とのお気持ちからなのでしょうが、このような“ソフト警備”は、不測の事態への対応力をそぎかねないうえ、現場も重圧や不安を感じているのです」
皇嗣職大夫は、警視総監を務めた吉田尚正氏が務めているが、それだけでは十分でないという。
「警察はトップダウン型の組織です。吉田さんが警衛の現場を直接指揮できませんし、皇嗣職のトップとしてほかに携わらなければならないこともあるでしょう。現場レベルで警察から出向した職員がゼロでは、地方へのお出かけ時に生じる各都道府県警察との連絡・調整をスムーズに行うことが難しくなるはずです。
現在の皇室典範では、次世代の皇位継承資格者は悠仁さまのみ。万が一に備えるために、皇嗣家と警察との連携強化は欠かせませんが、状況は真逆になっているのです」(前出・警察庁関係者)
官僚たちの“離反”は、警備面以外にも弊害を生じさせていると、前出の宮内庁関係者は語る。
「ギリシャを訪問されていた佳子さまが、パルテノン神殿ご視察時にお召しになっていたブルーのニットが2990円だったと報じられ話題になりました。しかし宮内庁内からは、“政府の閣議了解で実施される公式訪問にふさわしい装いなのか”という声も聞こえます。
外務省からの出向者や式部職経験者が秋篠宮家周辺にいるのですが、誰もお召し物について意見しなかったのは、意見しにくい環境があるからなのでしょう」
静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、こう指摘する。
「発言しにくい環境も含め、秋篠宮さまや紀子さまは、職員への接し方について軌道修正することが必要だと思います。戦前から戦後にかけての歴代の宮内庁長官や侍従長など宮中の側近たちのなかには、相手が天皇でも言うべきことを申し述べる人が多くいて、皇室の方々もそうした人材を大切にされてきたのです。
官僚たちは“国家を支える”という自負もあり、能力もあります。このままでは、皇嗣家の官僚たちの勤労への意欲は失われる一方で、好ましいことではありません」
悠仁さまを脅かす“凶刃の悪夢”。絶対に現実とさせないためには、紀子さまが側近たちとの“絆”を取り戻されることが欠かせない。