■両陛下のお振る舞いで日本そのものがイメージアップ
「当時は、日米貿易摩擦が課題となっていました。冷戦の終結などを背景に、牛肉や柑橘類の自由化などをめぐって、日米関係が難しい局面にありました。そのため日米間の経済関係に詳しい人材が本省に集められており、若手の雅子さまも注目された一人だったのです」(前出・皇室担当記者)
国際政治経済情報誌「インサイドライン」編集長の歳川隆雄さんもこう話す。
「雅子さまは、北米局北米第二課長からの評価が高かったそうです。ほかの省庁からオックスフォードに留学していた官僚たちからも、“すごく真面目に勉強している”と評判でした。それほどの精鋭なら早く呼び戻そうという流れになったのかもしれません」
将来を嘱望されていたがゆえに、修士論文を完成できないまま帰国された雅子さま。実はご訪英の最終日、オックスフォードを訪問されるにあたって、思わぬ事態が……。
「ロンドンからオックスフォードへの高速道路が事故により大渋滞してしまったのです。そのため同行取材団は3時間半も立ち往生。両陛下は高速道路を使わず、一般道で向かわれました」(前出・皇室担当記者)
ハプニングもあったが、雅子さまはオックスフォード大学から、“卒業証書”を受け取られたようなもので、34年もの心残りが晴れたように感じられたのではないだろうか。
英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんはこう語る。
「今回の両陛下のご訪英は、コロナウイルスのパンデミック、エリザベス女王の逝去、チャールズ国王のがん闘病と、数多くのハードルを越えて成し遂げられました。
天皇皇后両陛下の和やかな雰囲気のご表情や、英語でお話しになるお姿により、イギリスの日本人に対するイメージがアップしたことは間違いありません。
特に印象に残ったのは、チャールズ国王の手厚い歓迎ぶりです。晩餐会のスピーチも『英国にお帰りなさい』という日本語の挨拶から始まりました。両陛下とのお別れの後、カミラ妃が国王を慰めるように、背中をポンポンと叩いていましたが、よほど名残惜しかったのでしょう。
数々の困難を乗り越え、皇室と英王室の友情を確認し、未来につながるご訪問になったことで、雅子さまも自信を深められたのではないでしょうか」
万感のこもった“卒業証書”を手に、雅子さまも国際親善に励む決意をあらたにされたに違いない。
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