秋篠宮ご夫妻 陛下が「皇室応援団」との交流を皇居で再開も…「赤坂御用地では未再開」な理由を宮内庁に聞いた
画像を見る 1988年、皇居前広場で病床の昭和天皇の回復を祈る勤労奉仕団の人々(写真:共同通信)

 

■奉仕団の作業が再開していない

 

しかし、1年前に皇居で再開した奉仕団の受け入れが赤坂御用地ではいまだに再開していない状況に、静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは懸念を抱いている。

 

「皇居は主要な祭祀などが行われる皇室の中心です。そこで再開されているのに、赤坂御用地では作業もご会釈もない状態というのは違和感があります。

 

それでは、改修費や工事経緯の不透明さを巡って批判を集めた秋篠宮邸、佳子さまがお住まいになる旧御仮寓所の様子などを“奉仕団に見聞させたくない”という臆測を広げかねません。

 

奉仕団に参加する国民は“皇室のため”とボランティアで作業にあたります。こうした人々へのご会釈の機会を秋篠宮ご夫妻が持たれないことは、皇嗣家に対する敬愛の精神を低めてしまうことにつながりかねないのです」

 

奉仕団の作業が再開されないのは、同じ赤坂御用地にお住まいの美智子さまに対する、紀子さまの“配慮”が一因ではないかと、前出の宮内庁関係者は語る。

 

「美智子さまを“お手本”に、紀子さまは皇族としてのご姿勢や理想像を追求され、“皇室を支える”という強い使命感を育まれてきました。それだけに、“自分たちが上皇ご夫妻を差し置いてご会釈に立てない”とお考えになっているようにお見受けしています」

 

さらに、秋篠宮さまの“皇位への過剰なご遠慮”が、状況に拍車をかけているという。

 

「皇太弟ではなく皇嗣と名乗られているように、秋篠宮さまは皇位継承者というお立場に強い遠慮を示されているといわれてきました。陛下と5歳しか年齢が変わらない秋篠宮さまは、“自分は皇位を継承する立場にない”と、これまでもさまざまな形でお示しになってきたとみる関係者は少なくありません。

 

たしかに秋篠宮さまは、本来東宮侍従と呼ぶべき側近も宮務官という名称にされているように、“秋篠宮家はあくまでも一宮家”というスタンスを貫かれておられるのです。

 

しかし、秋篠宮家のお世話に携わる職員数、予算は皇太子家規模であり、秋篠宮さまのご遠慮と現状には矛盾があります。“将来の天皇家”としてのご自覚を強めるべきだという点からいえば、赤坂御用地での奉仕団作業を再開し、秋篠宮ご夫妻がご会釈に立つべきだという意見も、今後はさらに強まっていくと思います」(前出・宮内庁関係者)

 

秋篠宮さまと紀子さまが担う、皇室を支えるためのご使命。奉仕団への“面会拒否”とみられるような現状は、いつ変わるのか――。

 

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