■宮中祭祀ご奮闘は皇族の自覚の表れ
7月30日は日赤をお休みになっていたが、それも宮中祭祀に臨まれるためだった。
宮内庁関係者によれば、
「7月30日は明治天皇の命日に当たります。今年も皇居・宮中三殿の皇霊殿で『明治天皇例祭の儀』が営まれ、天皇陛下と秋篠宮ご夫妻が拝礼されました。
愛子さまも参列されたのですが、このことはほとんど報じられていません。明治天皇が崩御して112年、百年式年祭といったような節目ではありませんでした。それにもかかわらず、愛子さまが日赤をお休みになってまで参列されたことからも、いかに祭祀を重視されているかが伝わってきます」
愛子さまは最近だけでも、6月8日の「桂宮宜仁親王十年式年祭 霊舎祭の儀・墓所祭の儀」、6月16日の「香淳皇后例祭の儀」、7月24日には「後宇多天皇七百年式年祭」など、多くの祭祀に参列されているのだ。
「特に後宇多天皇七百年式年祭に参列されるにあたっては、事前に天皇陛下や雅子さまとごいっしょに、後宇多天皇のご事績に関するご進講も受けられています。
皇霊殿などでの祭祀は、写真や詳細が公表されるわけではありません。しかし、愛子さまは皇室が守ってきた伝統を大切に受け継がれようと、ひそかに奮闘されているのです。
当面は日赤でのご勤務と祭祀を、おつとめの2つの柱とされるものと思われます」(前出・宮内庁関係者)
愛子さまのご姿勢について、小田部さんは次のように語る。
「祭祀への参列には国民の平和や安寧を祈るほかにも、長い皇室の伝統を継承し、天皇家のみならず国民が築いてきた歴史や文化を振り返るという意味があります。愛子さまが皇室の一員としてご自身の立場をふまえられているというご覚悟の表れであり、そうしたお姿を知れば、国民はさらに愛子さまに敬愛の念を抱くのではないでしょうか」
心ない誹謗に負けず、これからも愛子さまには、内親王としてひたむきに歩んでいただきたい。