■休む暇もなくご公務が連続する
雅子さまがご体調を整えられるために、もう一度静養されることを宮内庁内部でも望む声が強いと、宮内庁関係者は語る。
「例年10月には、名称が国民スポーツ大会(国スポ)に変わった国民体育大会(国体)や、国民文化祭などに出席されるため、地方を訪問されます。今年も10月上旬に佐賀県で国スポ、その後は岐阜県で国民文化祭に出席されるご予定となっています。
また10月は秋の叙勲や、10月30日に開かれる園遊会の準備が本格化する時期です。文化勲章や功労者に叙された人々を招く茶会や、園遊会に招待する賓客についての情報を徹底的にリサーチされるなど、休む暇もないご準備で身体的にも負担が大きい時期なのです。
雅子さまには、ゆっくりされるお時間もないでしょう。9月中に那須で静養され、英気を養われてほしいと願うのは、陛下や愛子さまだけではなく、職員一同も望んでいることなのです」
愛子さまのご就職という環境の変化や、英国ご訪問の“大任”を果たされたことで、お体への負担も蓄積しているはずだが、10月は不休のご覚悟で、雅子さまはおつとめに臨まれようとしているのだ。
こうした状況で、しっかりと休息を取る意義を、精神科医の香山リカさんは次のように話す。
「愛子さまのご就職で、天皇ご一家はそれぞれの新生活をこの春より始められています。雅子さまは安堵された半面、寂しさをお感じになっているでしょう。また適応障害の方は、こうした新しい環境に慣れるのに時間がかかります。英国ご訪問もありましたし、今夏までのお疲れが出ていらっしゃるかもしれません。
8月に陛下と久しぶりにお二人きりで静養されましたが、これに加えて、9月にもこれまでと同じようにご一家そろって静養されれば、お忙しい10月に向け、心身をリフレッシュできると思います」
9月に予定されているというご一家での休息に向け、愛子さまは連日たゆまずお仕事に打ち込まれていた。
「両陛下が東京にお戻りになった8月30日は、20時近くに日赤本社からお帰りになりました。両陛下を御所でお待ちになるかと職員たちも思っていたようですが、お仕事を優先されていたようです。両陛下も、社会人として懸命に努力される愛子さまを応援されつつ、ご一緒に那須で過ごされることを楽しみになさっていることでしょう」(前出・皇室担当記者)
雅子さまは、陛下と愛子さまと力を合わせ、“正念場の秋”もきっと乗り越えられるはずだ。