■佳子さまが絶妙に“間”をつながれて…
今年度の文化功労者に選ばれた慶應義塾大学名誉教授で、日朝貿易史を研究する歴史学者の田代和生さんは、愛子さまと佳子さまと過ごしたひと時をこう語る。
「おもに愛子さまが最初に受章者へお声がけなさり、1人につき5分ほどお話しされると、次の方に話題が移っていく流れでした。
愛子さまは受章者についてのメモのようなものをお持ちになっていて、確認のために目を落とされることもあって、少しだけ会話に間ができてしまう場面がありました。すると佳子さまが、その間をつながれるかのようにお声がけなさっていて……。まるで妹を見守られるかのようなご様子で、とても和やかでよい雰囲気でした。
愛子さまの優しいお話し方、佳子さまの絹のような光沢のある気品に、気持ちのよい時間を過ごさせていただきました」
愛子さまと佳子さまが織りなす、会話の絶妙なコンビネーション。お二人の連携は、この日のコーディネートにも表れていたと、前出の皇室担当記者は話す。
「愛子さまはオフホワイト、佳子さまは赤のセットアップをそれぞれお召しになっておりました。じつは、2年前の11月5日に初めていとこ同士で臨まれた皇居・桃華楽堂で開かれた秋季雅楽演奏会でも、このお色合わせだったのです。偶然こうなったわけではなく、開催が2年前と同じ日だということで、お二人が装いに関して連絡を取り合われていたのは間違いないでしょう」
文化勲章や功労者に選ばれた方たちを招く晴れやかな席にもふさわしい、紅白のお色合わせ。こうしたやり取りはどのように行われていたのだろうか。秋篠宮家に近い宮内庁関係者は、次のように明かす。
「愛子さまが赤坂御所にお住まいだったころ、秋篠宮邸と行き来して、佳子さまや悠仁さまと遊ばれていました。今でも、お二人の仲のよさには変わりありません。
愛子さまと佳子さまは、一般の若い世代同様にスマートフォンをお持ちで、いろいろなアプリを入れられているようです。LINEやSMS(ショートメッセージサービス)などを使い、愛子さまと佳子さまは日ごろから連絡を取り合われていると聞いています」
宮中茶会のみならず、愛子さまは成年皇族として先輩にあたる佳子さまに、たびたびアドバイスを求められていたという。
「佳子さまはジェンダー問題についてや、聴覚障害者を支援するご活動、宮中祭祀など幅広くご公務やおつとめに臨まれています。経験を積まれている佳子さまに、愛子さまはたびたび意見を求められていると聞いています。
雅子さまも、“丁寧に愛子の面倒をみてもらってありがたい”と、佳子さまを信頼されていて、お二人のご関係性をほほ笑ましく見守られているそうです」(前出・宮内庁関係者)
先月末の園遊会でも、愛子さまと佳子さまが支え合われる一幕があった。
「園遊会の冒頭、両陛下と皇族方が赤坂御苑の会場の小高い丘にお出ましになります。その際、やや緊張されたご様子の愛子さまが佳子さまに話しかけられ、その後にパッと明るくほほ笑まれているようにお見受けしました。一瞬の出来事でしたが、本当の姉妹のような仲むつまじさを垣間見た気がいたしました」(前出・皇室担当記者)
いまや20代の成年の女性皇族は愛子さまと佳子さまのみ。茶会前夜の“LINEでのひそかな約束”だけではなく、これからもお二人で皇室の未来を切り拓かれていく――。