■皇嗣職大夫が見せた記者会見での“異変”
5月下旬、米国で生活する眞子さんの第1子出産が明らかとなり、吉田氏は定例記者会見で、
「皇室を離れられた方のお事柄でありますので、(中略)一部メディアで報じられたということもありまして、お知らせすることにしました」
と述べていた。このときの様子について、前出の皇室担当記者はこう振り返る。
「公表にいたった経緯について問われ、吉田氏はそう言い切ったわけですが、明らかに渋々応じたというか、歯切れが悪かったのです。また悠仁さまの成年式に先立ち、小室さん夫妻の出席の有無について質問が上がっても、“前例に則って”と要領を得ない答えに終始していました。
そうした様子からも、“秋篠宮さまや紀子さまとコミュニケーションが取れていないのでは”“眞子さんについて、ご夫妻からほとんど情報が与えられていないのか”という見方が広がったのです」
霞が関の事情に詳しい「インサイドライン」編集長の歳川隆雄さんによれば、吉田氏の“退任説”には出身官庁の事情とも関連しているのではないかという。
「吉田氏はまだ64歳で、一般的に就任から2年もたたずに身を引くとは考えにくいです。それにもかかわらずこうした話が流れているのは、警察庁内の人事事情と関連しているのかもしれません」
伝統的に政治や官庁間の思惑が交錯する宮内庁の幹部人事。とはいえ、秋篠宮家特有の事情が、もっとも吉田氏を苦しめている背景が大きいと、前出の宮内庁関係者は指摘する。
「昨年、秋篠宮家は吉田さんの出身である警察庁と、出向者の扱いを巡る確執が報じられたこともありました。
さらに、話題を集めた秋篠宮邸の改修の際、経費をかけないというご意向であった秋篠宮さまと、皇嗣家の将来的な立場や宮邸の機能面を考慮し、改修に細かく指示された紀子さま……といった具合に、両殿下のお考えが相反したことがありました。こうした指揮系統が混乱する事例はこれまでもたびたび起こってきたのです。
秋篠宮家に仕える職員の仕事に、紀子さまは高い使命感から語気を強めて注意し、職員が萎縮することもしばしばで、かねて『ご難場』と言われてきました。また過去には秋篠宮さまの逆鱗にふれた幹部が更迭されたこともありましたし、幹部はご夫妻の意に沿わないことを口にしないよう、気を配り続けています。
吉田さんは官僚として高い実績がありますし、ご夫妻に手腕を期待されて皇嗣職大夫に就きました。ただ、秋篠宮家の複雑な事情には手を焼いているのでしょう。この状況が続くようなら、吉田さんが退任してしまうこともありえない話ではないと思います」
最側近の離反すら現実味を帯びている危機。紀子さまが現状を放置され続ければ、悠仁さまの将来のご活躍にも影を落としかねない。お近くで支える職員と力を合わせ、“融和する皇嗣家”を国民に示していただきたいものだが――。
画像ページ >【写真あり】悠仁さまの成年式後の神宮ご参拝にも帯同した超エリート最側近(他9枚)
