6月下旬夜、ラケットを持って松屋から出てこられた悠仁さま 画像を見る

秋学期が始まった筑波大学のキャンパス。成年式後の9月中はご公務や宮中祭祀などに参加されていた悠仁さまも、今月からはお元気そうな様子で学業に励まれているようだった。

 

「10月28日には秋の園遊会が開かれますが、悠仁さまは学業を優先するため出席されないこととなりました。つくば市内にも生活の拠点を設け、勉学のほかにもバドミントンサークルで汗を流し、同世代のご友人らと等身大の大学生として、研鑽を重ねられています」(宮内庁関係者)

 

そんな悠仁さまのご生活を巡っては、周囲の学生も驚くような多額のお金が動く事態が起ころうとしているのだ。皇室担当記者はこう明かす。

 

「宮内庁は来年度予算から、皇室の方々の生活費などにあたる“お手元金”の金額を、30年ぶりに増額する方向で調整しています。この“お手元金”とは、天皇ご一家や上皇ご夫妻には内廷費として、各宮家には皇族費という名目で支給されているものです。

 

昨今の物価や人件費などの上昇が宮内庁の基準を上回ったことから、11月の消費者物価指数が確定する年末ごろに、最終的な額を決めることが検討されているようなのです。そして現在は915万円となっている悠仁さまの皇族費の金額が、手取りで1千万円を超える金額となるとみられています」

 

現在は公務より学業を優先されている悠仁さまに対して猛烈な批判が集まりかねないと、宮内庁内ではすでに懸念する声が上がっているという。

 

「大学生に1千万円もの皇族費が充てられることに、“高すぎる”という声が上がっても無理はないのかもしれません。物価高に賃上げが追いついていない状況がしばらく続いており、こうしたなかでお手元金の増額は、国民の反発を広げかねない側面があることは当然でしょう。

 

しかし各宮家に支給される皇族費は、すべてが自由に使えるお金ではありません。身の回りのお世話を担うスタッフなど私的に雇う職員の人件費にも、皇族費が充てられています。物価上昇が急激に進む昨今では、皆さまお召し物の新調などを控えられており、宮家によっては台所事情も厳しい現状があります。

 

むろん、内廷費や皇族費の金額の変更は、最終的には天皇陛下のご判断で決まります。苦しい国民の生活の現状と、各宮家の経済的事情を勘案し、陛下は難しいご判断を迫られていらっしゃるのです」(前出・皇室担当記者)

 

国民生活に寄り添うため、海外では歳費の支給を辞退したケースもあるという。欧州の王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんはこう語る。

 

「オランダの次期国王となるカタリナ=アマリア王女は、18歳となった2021年、コロナ禍に苦しむ同世代に寄り添いたいと、国から支給される日本円にして年間2億円ほどの手当の受け取りを辞退したのです。その決意に、国内外から大きな支持を集めています。

 

さらにデンマークのクリスチャン王子も、18歳になると受け取れる手当を“学業に専念するため公務が限定的になる”という理由で一時的に辞退していました」

 

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