「連日、解散総選挙にまつわるニュースが報じられ、国内は慌ただしい雰囲気ですが、天皇皇后両陛下は泰然と、歓迎式典や宮中晩餐会などの親善の準備を続けられていました。
2月8日から2泊3日で、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領が日本に国賓として滞在する予定だったからです。しかし2日になって、緊迫するイラン情勢への対応を理由に、UAEから訪日を延期する旨が、日本政府に伝えられたことが報じられました。
大統領は過去に5度訪日しており、’90年には父のザーイド大統領(当時)が国賓として訪日した際にも同行していました」
そう語るのは、皇室担当記者。
’90年のザーイド大統領来日は4人の王族を同伴してのものだったのだ。前出の皇室担当記者が続ける。
「国賓や公賓扱いの元首と配偶者だけではなく、同行したきょうだいや子供などを皇室が接遇した例は意外に多いのです。
逆に皇室の方々が私的な旅行ではなく海外公式訪問で、お子さまを同伴される例はほとんどなかったのですが、その慣例にも変化が訪れようとしているようです」
現在、天皇陛下と雅子さまが6月下旬にオランダとベルギーを歴訪される方向で調整されているが、実は愛子さまのご同行も検討されているのだという。
「’06年8月に天皇ご一家は約2週間オランダに滞在されました。これはご療養が長期にわたっていた雅子さまのご体調を心配したベアトリクス前女王が静養のために招待し、実現したものです。
ご滞在中の天皇ご一家をもてなしたのは、当時皇太子だったウィレム=アレキサンダー国王とマキシマ王妃。滞在先でのヘット・ロー宮殿で、4歳の愛子さまが2歳年下のカタリナ=アマリア王女と手をつないで歩かれるお姿も印象的でした。
両家族で動物園にお出かけになるなど、家族ぐるみで友情を深めたのです。今回も両陛下と国王夫妻の間で、“久しぶりに娘同士の旧交も温めたい”というご意向が示されていたようです」(前出・皇室担当記者)
また天皇皇后両陛下とベルギーのフィリップ国王とマチルド王妃も長年、強い絆で結ばれ、交流を続けている。
「長女のエリザベート王女と愛子さまの誕生日はわずか1カ月違いで、雅子さまとマチルド王妃は電話で、育児についても話し合われていたそうです。
ベルギー王室も、“オランダへ愛子さまもいらっしゃるのであれば、ぜひベルギーにも”という姿勢だと思われます。隣国同士であるオランダ王室とベルギー王室の関係も深く、両国間での日程や行事などの調整も比較的容易なのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
ご一家3人での歴訪が実現すれば、両陛下は国賓、愛子さまも“準国賓”としての接遇を受けられる可能性が高い。では両陛下はこの異例の計画に、どのようなお考えを秘められているのだろうか。
前出の宮内庁関係者はこう語る。
「昨年、戦後80年での『戦争の記憶を継承する旅』でも、両陛下は沖縄県、長崎県、そして東京都慰霊堂へ愛子さまをお連れになり、いっしょに拝礼されました。
これまで皇室の方々が公式の慰霊に親子で臨まれることはなく、新しい試みだったと言えます。令和皇室の特徴の一つが“家族3人で臨む”ということですが、国民にも支持されていることから、そのご姿勢はさらに顕著になっていくでしょう」
