《岩手・宮城ご訪問を前に》愛子さま 勤務先の日赤社内の研修にご参加…先輩職員が語った「壮絶な経験」
画像を見る 世界災害救急医学会の開会式でご挨拶。災害医療の分野にも強いご関心抱かれているという(写真:JMPA・2025年5月3日)

 

■最前線にいた職員の葛藤や教訓を……

 

セミナーに登壇したのは、宮城県石巻市の石巻赤十字病院の医師だった植田信策さんや、日赤の福島県支部の久保芳宏さん、宮城県支部の防災ボランティアとして啓発活動に従事する安倍志摩子さんの3人だった。

 

「15年前、大津波で近隣の病院が機能停止に陥るなか、石巻赤十字病院は津波被害を免れ、被災した患者が続々と搬送された病院です。植田さんは職員の20人に1人が家族を亡くしたと説明しつつ、『目の前の人の命を救うのに集中するしかなかった。同じ状況になったら、皆さんもそうなる』などと、災害の最前線で活動する過酷さについて話していました。

 

福島支部の久保さんは、福島第一原発に近い地域に向かった救護班が、事故発生のため撤収を余儀なくされた事例を語っています。救護員の一人が綴った手記の、『どうせ見捨てていくんでしょ、そんな罵声のような避難者の声が撤収の際に聞こえてきた。罪悪感と恐怖感が入り交じり、心が折れそうだった……』といった一節を、久保さんは涙ながらに読み上げていました」(前出・皇室担当記者)

 

愛子さまが業務でも関わることが多い防災ボランティアを務める安倍さんは、宮城県東松島市で被災。夫とともに津波に流されたが、ともに消防団に救助された経験を語りながら、日赤の後輩たちに“大切なこと”を伝えていたと、前出・皇室担当記者は話す。

 

「看護師資格があった安倍さんは身を寄せた避難所で救護活動を支援したことを振り返っています。その経験から、震災後に本格的に携わるようになった防災ボランティアの活動で、“笑顔を絶やさない”“笑顔に出会えば人は笑顔になる”ことの大切さを実感したと話していました。

 

悲しみに寄り添いつつ、傷ついた人々を安心させる……まさに皇室が大切に受け継ぐなさりようですし、愛子さまもお務めに大いに生かされたいとお考えになったのではないでしょうか」

 

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、愛子さまのご姿勢について次のように語る。

 

「皇室は古くから、自然災害の被害を受けた人々への励ましや支援を続けてきました。

愛子さまがご公務で被災地を訪問し、また日赤でお仕事をされていることは、歴代の皇室の営みに沿ったものです。両陛下との岩手・宮城両県のご訪問を通じて、言葉では表現しきれない祈りや内面的なお心のあり方を学ばれる大いなる機会となることでしょう」

 

笑顔は命を救う――先輩社員たちからの教え、そして直面した葛藤から学ばれた愛子さまは、東北ご訪問に向けたご準備を、今日も真摯に重ねられている。

 

画像ページ >【写真あり】「雅子さまのお若い時みたい」WBCご観戦で“イメチェン”を披露された愛子さま(他14枚)

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