腕の筋力低下が足腰の衰えの呼び水に!寝たきり防ぐ「3・5指体操」
画像を見る 【イラスト解説】「3・5指体操」は脇を締めて指を大きく広げることがコツ

 

まず、肩の力を抜いて、脇を軽く締める。

 

次に3本指を立てて、手のひらを正面に向ける。息を吐ききってから吸う。

 

それから手をパーにし、ゆっくりと息を吐きながら、両腕をなるべく下に。このとき、手のひらは正面を向いたまま、両肩をグーッと耳から離すように落とす。まだ息を吐きながら、手のひらを押し広げる気持ちで5本指と両手のひらをめいっぱい広げる。胸筋がストレッチされて、手のひらや指が伸びていることを感じる。

 

息を吐ききったら、3本指に戻して、ゆっくりと息を吸う。そして息を吐きながらまた指をパーにして広げる、を繰り返す。

 

1セット3~5回を目安に行おう。一日何セット行ってもかまわない。何度か繰り返しているうちに、手のひらが疲れるだろう。

 

「手のひらや甲が筋肉痛になる経験などあまりないと思いますが、3・5指体操をしていると、ふだん感じない部分の筋肉痛を感じることがあるかもしれません」

 

そして、ストレッチに深い呼吸を加えることで、腹筋やインナーマッスルが鍛えられるそう。

 

「80代の女性は、『要介護2』でデイサービスに通っていたのですが、3・5指体操を始めてから『要支援2』に改善されました。その方は足が不自由で、装具なしで歩くことが難しかったのですが、3・5指体操を1年以上続けているうちに、短い距離ながら、自分の足で歩けるようになったのです」

 

ほかにも、「速く歩けるようになった」「便秘が改善した」「寝違えが直った」など、さまざまな年代の人から改善の報告が松岡さんの元に寄せられているそう。

 

「手を反らすという動作は意識しなければ行わない動作ですが、使われていない筋肉や神経を刺激しやすいのかもしれません」

 

高齢になると筋力が落ちるのも早いので、維持するためにも毎日続けて行うことが大切だ。筋力アップは老化予防には欠かせない要素。日々の3・5指体操で、体力づくりに役立てよう。

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