(写真・琉球新報社)
沖縄県糸満市出身の写真家・大城亘さん(38)が手掛ける「世界のウチナーンチュポートレイト大会」の第1回撮影会が27日、那覇市前島のオキナワクリエイティブスペースターミナルのスタジオで開かれた。同一の背景・光・距離感で、さまざまなウチナーンチュを写真に撮り、後世への記録として残すプロジェクト。大城さんは「年齢、性別、趣味など一切関係なく、ニュートラルな視点で記録したい」と語る。
10月の第6回世界のウチナーンチュ大会の連携イベントで、大会期間中はメイン会場近くに特設ブースを設置し、世界中のウチナーンチュを撮影する。大会前に、県内在住者らを対象にした4回の撮影会があり、今回が1回目。対象は「沖縄を愛する全ての人」で、県内出身者に限らない。目標は千人。
きっかけは5年前のウチナーンチュ大会。集った人々が「わだかまりのない、とてもいい顔をしていた」と、印象に残った。その半年前、東京で東日本大震災を経験。津波の被災地で、家族の元に写真を返す活動があることを知り「写真の大切さを再確認し、世界の大切なものを写真で残したい」と考えた。5年を経て、そのチャンスが巡ってきた。
「写真は『ここにいた』という証明であり、100年後に残る記録でもある」と語る大城さん。多くの参加を呼び掛けている。
撮影会の第2回は、9月10日午前11時から午後6時まで、第3回は9月24日の同時間、第4回は10月初旬を予定する。撮影は無料で、予約不要。スタジオは那覇市前島2の11の9。撮影した写真は後日メールで受け取ることができる。詳細は「世界のウチナーンチュポートレイト大会」のフェイスブック、問い合わせはメール(camenokostudio@gmail.com)。
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