沖縄と台湾の懸け橋役になりたい」と語る梨梨亞=那覇市の琉球新報社
台湾で活躍している沖縄県石垣島出身のタレント・女優の梨梨亞(りりあ)がこのほど琉球新報社を訪れ、台湾での芸能活動や沖縄への思いなどについて話した。梨梨亞は「沖縄と台湾の交流がさらに深まるように芸能活動を通じて懸け橋役になりたい」と意気込んでいる。
梨梨亞は東京生まれ、石垣島育ち。高校卒業後、一時日本本土で仕事をした後、中国語を学びに台湾へ留学した。台北の大学在学中に現地でスカウトされ、CMデビュー。2010年以降、タレントや女優としてテレビや映画に出演しながら、司会業、通訳者、日本語演技指導など多岐にわたって活動する。「ひょんなことがきっかけでテレビに出演するようになった。タレントとして沖縄を紹介できればと考え、陰ながら沖縄をPRしていた」と笑顔で語った。
幼い頃から料理が得意。料理番組などに多く出演したことがきっかけで16年10月、野菜や果物など台湾で買える食材で作る琉球料理のレシピ本「日本人が食べている、10歳若返る沖縄美容料理」を出した。「琉球料理は台湾でも人気がある。台湾産ゴーヤーとひき肉のチーズ焼きなど、さまざまな種類を数日で作り自分で撮影して出版した」
今年の春には沖縄旅行をする台湾人に向けた交通事故防止啓発を含めたガイド本も出版する。「レンタカーで行く観光ガイドブックを製作している。沖縄各地を取材し、交通安全マナーも紹介している」
昨年7月には八重山・台湾国際観光大使にも就任。梨梨亞は「沖縄に行きたい台湾の人は多いが、台湾へ行くウチナーンチュはまだ少ない。台湾は料理がおいしいし、街並みや伝統文化も魅力的。台湾と沖縄の交流を深めるために自分ができることを積極的にやっていきたい」と自信を見せた。(金城実倫)