小田原ゆかりの作家の作品を紹介する展示会「小田原城アートNOW2018」が2日、小田原城址公園(小田原市城内)で始まった。今年は「雨にもまけず風にそよぐ紙アート」を野外展示。ハナショウブやアジサイの見ごろに合わせて「小田原城あじさい花菖蒲(はなしょうぶ)まつり」も同日始まり、観光客らの目を楽しませている。
展示会は、芸術文化で地域活性化を目指す「小田原文化芸術協会」が主催し今回で10回目。
10周年特別企画として、和紙に描かれた絵画や書の作品を野外の「お茶壺曲輪」に展示。雨水を吸い込んでも絵の具などが落ちず強度があり破けにくい特殊な和紙を使用しており、風にゆらゆらと揺れる様子に来場者らは珍しそうに見入っている。
同公園内ではほかに、風に反応して動く彫刻などを展示。小田原城天守閣や近くの清閑亭、報徳博物館でもオブジェや生け花、絵画など展示しており、4会場で作家約50人による120点を紹介している。同協会の杉崎宗雲会長(68)は「多様な作品を楽しみ、小田原ゆかりの作家について知ってもらえたら」と話している。
29日まで(清閑亭は17日まで)。小田原城天守閣(一般500円など)を除く3会場は入場無料。問い合わせは、杉崎会長電話090(8846)7842。
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ハナショウブとアジサイの競演を楽しむ「小田原城あじさい花菖蒲まつり」は17日まで、小田原城本丸東堀・花菖蒲園で開催。
市や市観光協会などでつくる実行委員会によると、今年は例年より1週間ほど早く開花し、ハナショウブはすでに見ごろに。アジサイも色づきが進んでおり、ハナショウブは9日ごろまで、アジサイは6月末まで楽しめる見通しという。
期間中、日没から午後9時までライトアップを実施。小田原おでんなど地元の食が味わえるほか、太鼓演奏やサクソフォンコンサートなどが催される。問い合わせは、小田原城総合管理事務所電話0465(23)1373。