爽快! ウエスタン乗馬で北海道の森の中へ

投稿日: 2016年11月30日 17:00 JST

古代から人の生活に深くかかわってきた「馬」。

これほどまでに交通手段が発達する前までは
移動手段のひとつとして数えられていた。
「馬の力を借りて移動する」とはどういうことなのか?
いざ、馬に乗って北海道の森の中へ!

 

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人間は、広い世界のほんの一部で生きている。
全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ…!

 

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人生初めての氷点下ワールド・北海道へ飛び込んだうさこ。
毎日降り続ける雪の洗礼(大雪!北の大地に試されてみた参照)を受け
日に日に逞しくなっていた(当社比)が、
さらに大自然を満喫するべく新たな挑戦に挑もうとしていた…。

 

わたしは旭川から5駅、桜岡駅に辿り着いた。
そこから車で約5分の距離に、『クラークホースガーデン』はある。

 

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電話をすれば車で送迎してくれるやさしい人たちが運営しているのも知らず、
この日ものこのこ20分かけて雪山をのぼってしまった。

 

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『クラークホースガーデン』という名の通り、わたしが今回目的にしたのは「乗馬」。
それもただの乗馬ではなく「ウエスタン乗馬」だ。
乗馬にはブリティッシュとウエスタンの2種類がある。
オリンピックでは燕尾服着用のドレスコードがあるほど貴族のたしなみとして普及した「ブリティッシュ乗馬」、
カウボーイの牛追いから派生した「ウエスタン乗馬」。
ブリティッシュは狭い馬場内で馬をどう扱うかを目的とするのに対し、ウエスタンは実用的な長距離の騎乗が目的。
さらに馬の種類や、乗り方、服装…と同じ乗馬でも文化の違いが目に見えて面白い。
日本にある多くの施設はブリティッシュ乗馬だが、ここはウエスタンが出来る場所。
特徴は馬に乗せてもらって遠くまで連れていってもらえること。
馬に乗って、自然の中まで突入できる…!
ただ馬に乗るだけじゃなくその一歩先に目的があるウエスタン乗馬を、
自然あふれる北海道で体験したくてここまでやってきた。

 

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カフェもやっているという、いかにもウエスタン感溢れるログハウスの中で準備を進める。
スカートしか持っていなかったのでオーバーオールを貸してもらえば、
なんとなくわたしもウエスタン染みてきた気がする。

 

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HPに「初心者でも大丈夫」と書いてあっただけあって、
室内の練習具でしっかり乗り方もレクチャーしてもらった。

 

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手綱はゆったり持つのがウエスタン流。
手綱を前に出しながら脚でお腹をちょっと蹴ったら「動いて」。
体を後ろに大きく引きながら「ウォー!」と言ったら「止まって」。
慣れない乗馬ルールを叩き込む。
やばい。緊張してきた。
わたしごときがお馬さんと意思疎通できるんだろうか?舐められやしないだろうか?
若干不安を感じながらも、馬の準備が出来たということで外の牧場へ向かった。

 

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わたしが背中を借りるのは、マリアちゃん(25歳)。
どんくささ120%のわたしとしてはまず馬の背中に乗れるのか不安だったが、
スタッフさんに手を貸してもらえば案外するっと乗ることが出来た。

 

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意外と様になってる(自称)。
しばらく小さい馬場で練習したら、さっそく森の中へと向かった。
スタッフさん2人が前と後ろを守ってくれている。
穏やかなマリアちゃんは前の馬についていってくれるので、何もしないでいいくらい。
油断は禁物だが、賢い子で本当に助かった。

 

「こんな雪の中にお客さんを連れて行くの、実は初めてなんです」
前を往く小野塚さんが言う。
これまで冬季はお休みにしていたが、今年から営業することにしたんだそう。
例年より1ヵ月早い積雪は、枝一本一本にも降り積もっていた。
そんな中を掻き分けて静かな大地を進む。

 

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わたしたちが自力ではなかなか行けないような白樺林も馬たちは歩いていった。

 

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撮影に使われたりすることもあるほどの白樺林らしい。

 

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圧巻だ…。
わたしはこの自然界において、マリアちゃんがいてくれるからこその心強さも感じ始めていた。
マリアちゃんの足が一歩一歩雪を踏みしめるのが、わたしにも伝わる。
斜面であっても、乗ってる人間の姿勢まで斜めになってはいけない。
馬が「止まって」のサインだと勘違いしてしまっては困る。
体をまっすぐに保つ。そのためには適度に重力に逆らう必要があった。めっちゃ体幹に来る。
「馬に乗ってるから楽」ってことは決してなく、ウエスタン乗馬は人間と馬の共同作業やったんや…。

 

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40分ほどの騎馬を終え、あったかいログハウスに帰ってきた。
あたたかいコーヒーでじわじわ体が溶けていく。
「雪原の乗馬も楽しいんですよね。普通じゃいけない大冒険ができる」と語るのは前を進んでくれた小野塚さん。
「吹雪はさすがにダメですが、小雪くらいなら受け付けてます。馬が雪に慣れているからこそ乗馬もできる。冬になると雪深くて観光するところがなくなっちゃうような旭川だからこそ、冬にも楽しんでもらいたい」
夏は夏で、冬は冬の魅力がある。

 

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(クラークホースガーデン提供:夏撮影)

 

雪に囲まれた神秘的な景色も、鮮やかで牧歌的な夏も、こんなにも美しいから。

 

「乗馬は尊敬しあって成り立つんです。人も一緒で、尊敬しあってなければ一緒に仕事はできない。僕は乗るだけじゃなくて馬と接する暮らしを提供していきたいと思っています。馬と一緒に過ごしていると驚きや発見もあって、学べることも多い」

 

馬と一緒の大冒険。のどかな時間。
これが自然の真骨頂か…!
普段都会で忘れかけたやさしさがここに詰まっているような気がする。
自然界と共生できる人間になろう。そう心に誓う、うさこであった…。

 

『クラークホースガーデン』
北海道旭川市東旭川町桜岡160-4
乗馬体験:外乗6,000円~

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米原千賀子

ライター兼イラストレーター。へっぽこな見た目とは裏腹にシビれる鋭いツッコミで世の中を分析する。人呼んでうさこ。常に今日の夜ごはんのことを考えている食いしん坊健康オタクな一面も。webマガジンNeoLなどで連載中。

公式サイト
https://4bunno1.wordpress.com/
ツイッター
http://twitter.com/yonusa1
 

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