和田豊監督(50)1年目の昨季、阪神タイガースは優勝した巨人から315ゲーム差をつけられ5位に沈んだ。巻き返しの2年目を前に、和田はいろいろな取材に今年の抱負として「自分の色を出した野球を展開したい」と語っている。では、「和田監督らしい野球」とは、どんな野球なのだろうか。

 

 

「去年はある程度、守備に目をつぶってスタメンを組むこともありました。でも今年はそういうのを解消したい。甲子園という器の大きい場所を本拠地とするチームで長くレギュラーを張るには、まずは守備から、という思いがずっとありました」(和田監督・以下同)

 

守りの野球となれば投手力が大事。いやがうえにも期待が集まるのは、4球団競合の末に見事獲得した、ドラフト1位ルーキー・藤浪晋太郎(大阪桐蔭)だ。

 

「藤浪は体の動きを見ていて(合同自主トレ前から)しっかり練習してきているなとわかりました。何勝できるか? う~ん、初めて聞かれましたね(笑)。でも、松坂大輔やダルビッシュ有に匹敵する力があると思います」

 

ともに高卒ルーキーからメジャーリーガーとなった2人の名をあげた和田監督。松坂は新人の年の4月にデビューし、16勝で最多勝と新人王に輝いた。一方、ダルビッシュは開幕は二軍、デビューは6月で1年目は5勝だった。藤浪をどのように育てるのか。

 

5勝と言っても本音は10勝してほしいし、勝てば勝つほどチームは優勝に近づく。何勝とかではなく、一軍デビューしたあかつきには、一つでも多く勝ってほしい。そこまでは、用心しながらスタートさせたいと思っています。一度、2ケタ勝つところまでいけば、毎年最低でも2ケタは勝てる選手だと思いますね。将来、藤浪には球界のエースに上りつめ、球界全体を引っ張る選手になってほしい」

 

(週刊FLASH 25日号)

 

 

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