「公式練習中、はたから見て彼女からは『私に近寄らないで!』という雰囲気のオーラが、ひしひしと感じられました」(スケート関係者)
世界選手権で銅メダルを獲得した浅田真央(22)。現地ではいつになくピリピリした様子だったという。2年ぶりとなるキム・ヨナ(22)との対戦。公式練習では浅田の次がヨナの番で、入れ替わりのとき数メートルまで近づいたが、浅田はヨナのほうには視線も向けず、控え室に向かったという。
「2人は同じホテルに宿泊していたのですが、食事の時間から施設の利用時間に至るまで“ニアミス”しないように調整されていました。あたかも浅田は『彼女の話はしないで……』と言いたげな様子でした」(フィギュア関係者)
キム・ヨナのプレッシャーともうひとつ、「浅田を苦しめたのは’11年12月になくなった母・匡子さんがいない寂しさが再燃したということもあるでしょう」と、別のフィギュア関係者は言う。
「浅田はホテルから試合会場に向かうバスの中で、独り言のように『我慢、我慢』とつぶやいていたんです。彼女がバスの中から見たのは現地でいちばん有名なショッピングモールでした」(現地のスケート関係者)
母の生前、大きな大会が終わると“ご褒美”として浅田母子は一緒に買物に出かけることが多かった。
「今回、ショッピングモールを見た浅田は、楽しかった母とのショッピングを思い出したのでしょう。そのことで、母を失った悲しみを改めて募らせてしまったのでしょうね」(前出・現地の関係者)
今回の世界選手権では、本来の力を出し切れなかった浅田。その陰には、大きな重圧と孤独があった――。
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