(写真/AFLO)
2シーズンぶりのグランプリシリーズとなった中国杯で、みごと優勝を飾った浅田真央(25)。7日放送の女子フリーは36%という高視聴率を叩き出すなど、日本中が彼女の復活に沸いた。ところがその夜、彼女は予約していた北京の有名中華料理店でのディナーをキャンセルしていたのだ。
「5年前、浅田選手は氷上結婚式のゲストとして招待されました。そのとき中国スケート連盟の関係者に『おいしい北京ダックの店に連れて行ってあげる』と言われてこのお店にエスコートされたんです。当時、彼女は『おいしい!』と何度も言って、北京ダックを平らげたそうです。その味が忘れられなかったようで、『今大会で完璧な演技をして、ご褒美にあの北京ダックを食べたい!』と楽しみにしていたのですが……」(フィギュア関係者)
いったい何があったのか。そこには、彼女のひそかな“苦悩”があったという。
「浅田選手が休養中の昨年にルール変更があり、競技者は名前が呼ばれてから30秒以内に演技を始めなければならなくなりました。当然、彼女もこの改正は知っていました。にもかかわらずフリーの出だしで時間をオーバーしてしまい、減点されたんです。優勝はできましたが、彼女は『こんな初歩的なミスをして恥ずかしい』と落ち込んでいたようです」(フィギュア関係者)
周囲が歓喜に沸くなか、彼女は人知れず悩んでいた。そして、楽しみにしていた“祝宴”を取りやめる決意をしたのだ。
「表彰式終了後も顔を曇らせたままだった浅田選手は『今夜は祝宴の気分になれないから』と言って、宿泊先のホテルの部屋に引き籠ってしまったそうです。彼女はフィギュアに対しては完璧主義ですからね。楽しみにしていた祝宴の“おあずけ”は『次こそは万全の状態で演技を!』という決意の表れだと思います」(前出・フィギュア関係者)
そんな浅田の目線は、早くも11月27日開幕のNHK杯へと向かっている。
「演技全体を見れば、全盛期と同等のレベルに戻っているのは間違いありません。本人も手応えを感じていて『まだ伸びしろがある』と言っていますよ」(別のフィギュア関係者)
ご褒美をおあずけにして、浅田は“リベンジ”に燃えている――。