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次世代を担う前途有望な若者たちのことを、「ジェネレーションZ」と呼ぶそうだ。彼らは10年後、どんな活躍を私たちに見せてくれるのだろうか−−。

 

「’16年はまず、ワールドカップ競技大会での決勝進出が第一目標。そこで出場権を得て、8月にはオリンピックで金メダルを取りたいです!」

 

健康的な笑顔で意気込みを語るのは、2月にブラジル・リオデジャネイロで開催される、FINAダイビングワールドカップ競技大会日本代表の板橋美波ちゃん(15)。大会で準決勝(ベスト18)以上に進めばオリンピック出場が決まるが、彼女は《フツーどおりの力を発揮すれば、実力世界一》といわれている注目株だ。

 

美波ちゃんが競技の世界に飛び込んだのは、小学校3年のとき。通っていたJSS宝塚スイミングスクールで馬淵崇英ダイビングコーチに「飛び込みをやってみないか?」と誘われたのだ。

 

「見た印象では簡単そうだな、と思ったので『やってみたいです』と言ったんですが、やってみると、コワくてコワくて、チョー泣きそうになりました(笑)」

 

ところが、だんだん慣れてくると飛び込みが面白くなってきて、中学校2年で初出場した一般の大会で、いきなり準優勝!そして’15年6月には、FINAダイビンググランプリで世界一に!

 

そんな美波ちゃんの得意技は「109C(前宙返り4回半抱え型)」といわれる高難度のもので、女子では世界で彼女しかできないといわれる。「彼女は練習の虫で、同年齢の女子と比べて筋肉量が2倍以上ある」と馬淵コーチも目を細めるように、実際、「練習は1日4時間365日、休みなしです」と美波ちゃん。得意の「109C」は、日ごろの努力と鍛錬の賜物なのだ。そのひたむきな姿勢は、本誌の依頼に対しても同じ。

 

本誌のリクエストに応え、「海外遠征先からの帰国便のなかで、構想を練ってきました!」と美波ちゃんが絵に描いてくれた10年後は、現役選手としてオリンピックの表彰台中央に立つ自分の姿に「金色のなみだ」というタイトルが添えられていた。

 

「リオ、東京、そして次のオリンピックまで3連覇したいです!」

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