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8月26日の正午前、東京・下町の商店街。サングラスをかけた大柄な若い男性と、30センチは身長差があろうかという女性が並んで歩いていた。リオ五輪の陸上男子400メートルリレーで史上初の銀メダルを獲得したケンブリッジ飛鳥(23)と母親の景子さんだ。

 

息子が1歩踏み出すと、景子さんは2歩前進する。母親は息子に肩を寄せて嬉しそうに、ときに誇らしげに並んで歩いていた。そんな姿を見て、笑顔で母に話しかけているケンブリッジ。五輪から凱旋し「少し休みたい」と語っていた彼が大会後、初めて母親と2人きりの時間を過ごしていいた。

 

「彼がここへ引っ越してきたのは中学3年のときからですが、もう今では地元の顔。この商店街でも、彼の銀メダル凱旋パーティーを計画しています」(商店街事務所)

 

この日、ケンブリッジは笑顔で母に話しかけていた。

 

母親「だから普段のままにしているのがいちばんいいって言ってるじゃない」

息子「まぁ、そういうことだね」

母親「これからも何も変わらないよ」

息子「わかってるよ」

 

帰国後一気に注目される存在になっただけに、ファンへの対応の仕方を話し合っていたのか。そんな2人が入っていったのは、携帯電話ショップ。親孝行の第一歩として、息子が母親に携帯電話をプレゼントするようだ。

 

「彼は銀メダルの報奨金200万円も入るし、9秒台で走れば1億円というボーナスも所属チームから約束されています。実の父親はジャマイカ在住で、彼は2歳のときから女手ひとつで育てられていますから、母親あっての自分だとわかっているんです。だから、最初に目に見えるかたちで恩返しをしたかったのでしょう」(陸上関係者)

 

ケンブリッジ母子が携帯電話ショップから出てきたのは、入店から30分後。息子は数枚の携帯電話の資料を手にしていた。

 

時間はもうすぐ正午。2人は親子水入らずでランチを楽しむのだろう。タクシーをつかまえて乗り込み、銀座方面へと走り去って行った。別の陸上関係者が語る。

 

「休みたいと言っていたケンブリッジですが、ある会合では『4年後は今よりもいいメダルが獲れるように頑張りたい』と語っていたそうですから、もう彼の目は東京五輪に向いているようです」

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