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(写真:アフロ)

 

いよいよ3年後に迫った東京2020オリンピック・パラリンピック。期待のアスリートが目白押しで、3年たったら、今は一般的に無名な選手たちでも、メキメキ実力をつけ、連続メダルを狙う有名選手たちとの大混戦が期待できそう。今からチェックして、五輪予選・本戦を巡る熱いドラマを楽しもう!

 

「日本人初の100m9秒台はいつだ、という話題ばかりですが、男子短距離の実力は格段に上がっています。とくに400mリレーでのメダル獲得の公算は高いでしょう」

 

こう語るのは、元100m日本記録保持者の不破弘樹さん。メダルの鍵を握るのはサニブラウン(18)と桐生祥秀(21)の2人だという。

 

「走りにムダがあり、スピードのキープ力が不足しているサニブラウン選手は、期待値が高いのがポイント。10秒0台を連発する桐生選手は安定感が抜群。10秒の壁はどちらかが破る可能性があり、その後、続々と9秒台スプリンターが誕生することも。強豪チームで五輪を戦えます」(不破さん)

 

女子マラソンの安藤友香(23)も注目したい選手だ。

 

「初マラソンの日本記録を塗り替えたばかりの安藤選手は怖いもの知らずの勢いが特徴。両手を振らない“忍者走法”で、今夏の世界選手権で活躍できたら、東京五輪まで突っ走る能力を秘めています」(不破さん)

 

そして、体操王国・ニッポン。東京五輪で、もっとも高い位置に日の丸を掲げるのは、もはや至上命題かもしれない。

 

「ロンドン五輪、リオ五輪と個人総合で2連覇している絶対王者、内村航平選手(28)は、3年後の大舞台にしっかり照準を合わせてくるでしょう。年齢的にはピークが過ぎているとはいえ、リオ五輪後には体操界初となるプロに転向。意識を変えて、練習に取り組んでいます」

 

そう話すのは、『日刊スポーツ』で毎週水曜日掲載の「東京五輪特集面」(一部地区を除く)を担当している田口潤記者。内村の背中を追う白井健三(20)も金メダルは射程圏内。

 

「2度の世界王者になった床、リオ五輪では銅メダルをとった跳馬の2種目のスペシャリストだった白井選手は、東京五輪を見据え、苦手なつり輪に積極的に取り組むなど、個人総合の強化に励んできました。今年5月に行われたNHK杯では、個人総合で内村をギリギリまで追い詰めるところまで来ています」(田口記者)

 

さらに注目すべき選手が谷川航(21)だという。

 

「白井と同い年で“白井世代”のひとりと言われてきたイケメンの谷川選手が一歩抜け出しました。内村選手も舌を巻くほど着地が美しく、24歳でむかえる東京五輪は『自分たちが引っぱる』という自負もあります」(田口記者)

 

体操王国に新しい“着地王子”が誕生したようだ。

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