所属クラブチームを卒業しロシアに旅立った宇野(写真:アフロ) 画像を見る

「宇野選手にとって、初の外国人振付師によるプログラムでの出場です。この新シーズン初戦が、彼の大きな転機になりそうです」(スケート関係者)

 

7月5日、宇野昌磨(21)のフィギュアスケート今季初戦が決定した。10月のジャパンオープンに出場するという。

 

宇野といえば6月3日、突如としてクラブチーム卒業を発表。ファンの間に動揺が走った。山田満知子氏(76)と樋口美穂子氏(50)の両コーチ兼振付師との師弟関係も解消し、1人で新シーズンに踏み出すというのだ。

 

5歳から師事してきたコーチらは宇野の恩人ともいえる存在。振付も両コーチが担当しており、試合は常に“三人四脚”で挑んできた。結果、18年の平昌五輪で銀メダル獲得。宇野と2人のコーチは、あまたの好成績を残してきた。

 

そんな宇野だが、現在は単身でロシアに渡っている。メドベージェワ(19)やザギトワ(17)らの女王を育てた“名伯楽”エテリ・トゥトベリーゼコーチ(45)主催の夏合宿に参加し、さらなる技の習得に励んでいるのだ。

 

「宇野選手は、5回転ジャンプへの挑戦を宣言しています。ロシアのエテリコーチといえば、ジャンプのスパルタ指導で有名です。金メダルを目指すため、古巣を飛び出してでも鍛えてもらいたい気持ちがあったのでしょう」(前出・スケート関係者)

 

合宿中の宇野は3回転アクセルの後に4回転トウループという、公式戦では誰も成功していない最高難度のジャンプを決めている。さらには自身初の外国人振付師を指名。王者を目指す宇野の武者修行は絶好調のように見えた。しかし6月、彼はスポーツ紙の取材にこう答えていた。

 

「新コーチを慌てて決める気はないです。今季はもしかしたら1人かも。来年までには決めたいです」

 

長年フィギュアスケートを取材している野口美惠さんは、宇野の決断を“危険な賭け”だと語る。

 

「宇野選手は昨季の世界選手権で4位になり、初の表彰台落ちとなりました。だからこそ今回は、外からの刺激を取り入れようという試みだと思います。しかし、フィギュアスケートとは常にプロの目が必要な競技。つまり、コーチ不在というのは最も危険なことです。彼は才能のある選手です。1日も早く、最適の環境が見つかることを願っています」

 

世界中の強敵を倒すべく、ひたすら練習に励む宇野。次なる“恩人コーチ”を見つけられる日は、いつになるのだろうか。

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