「合宿を連日行っていたなかで、あるとき、スタッフに『音楽を上手に体で表現ができる子がいるんですけれど、見に来てください』と言われて、運動室に見に行ったんだと記憶しています。それが当時9歳の羽生でした」
羽生結弦(27)との出会いについて話すのは城田憲子さん(75)。
城田さんは、長く日本スケート連盟に身を置き、’94年から’06年まではフィギュア強化部長を務めた。国際審判員としても活躍し、日本のフィギュアスケート界を裏側から支えてきた人物だ。
伊藤みどり、荒川静香、浅田真央、高橋大輔……。出版されたばかりの著書『たかがジャンプ されどジャンプ 日本フィギュアスケートに金メダルをもたらした武器』(集英社)のなかで、多くの名選手の逸話をつづっている城田さんに、3連覇がかかる北京五輪の舞台が目前に迫る羽生とのエピソードを聞いたーー。
関連カテゴリー: