羽生結弦　元強化部長明かす同期のなかで“3番目”だった子供時代

偉大なスケーターとの交流を綴った城田さんの著書

■「彼は勝ち方がわかっている」ーー

成長した羽生は、五輪2連覇を成し遂げるまでになった。そして、3連覇を狙う北京五輪の勝負の日が刻々と近づく。著書で〈負ける羽生を見たくない〉〈栄光の絶頂にあるときに引退してほしい〉〈勝者の羽生のままでいてほしい〉とつづる城田さん。

だが、五輪で審判員を務めたこともある経験から、北京五輪では、今持っている技術をすべて完璧に表現したとしても、羽生がネイサン・チェンに勝つことは容易ではない、と考えている。

「勝つにはクワッド・アクセルの成功は絶対に必要だと思っています。ただどちらにしろ、五輪というところは何が起きるかわかりません」

北京での勝利に向けて、羽生の強みといえることはなんだろうか。

「彼は勝ち方がわかっています。それが自信につながるはずです。“自分が王者だ”という演技ができるのが彼の強みであり、勝機につながるのではないかと期待しています」