北京五輪のフィギュアスケート男子フリーが2月10日に行われ、ショートプログラム8位の羽生結弦(27)は最終順位4位となる渾身の演技を見せた。
成功すればフィギュア史上初だった4回転アクセル(4A)は惜しくも転倒となったが、ISU公認大会で初めて「4回転アクセル」として認定されたのだ。
演技終了後、羽生は「いやもう、一生懸命頑張りました。正直、これ以上ないぐらい頑張ったと思います。報われない努力だったかもしれないけど。たしかに、ショート(プログラム)からうまくいかないこともいっぱいありましたけど。むしろ、うまくいかなかったことしかないですけど……。でも、一生懸命頑張りました」とコメント。途中、声を震わす様子も見せていた。
惜しくもオリンピック3連覇を逃した羽生だが、大舞台での挑戦や、史上初めての4回転アクセル(4A)認定に、“感動した”、“まさにレジェンド”と称賛の声が相次いでいる。
《常に前を向いて果敢にチャレンジする姿。あなたこそレジェンドです》
《クワドアクセル(4回転アクセル)認定という新たな歴史を作った羽生結弦はレジェンドの中のレジェンド》
《立ち止まらず、怯まず、挑戦し続け圧倒的行動力で私たちに感動を与えてくれる羽生君。報われない努力ではない事を皆が認めてます。ひとまずお疲れ様でした。感動の涙が止まりません》
体操界の“レジェンド”白井健三氏(25)も羽生の演技終了後、自身のツイッターでこんなコメントを寄せていた。
《この舞台でリスクを選択したその度胸に感動です。10年後、20年後のスケーターが「4Aって最初にやったの羽生選手らしいよ!すごくない?」と言っているのかなと思うとすごい伝説を残してくださったなと思います》
「記録」よりも「記憶」に残した羽生の“伝説“は、これからも語り継がれていくだろう――。