「カープファンのみなさん、4年間ご声援ありがとございました。由宇にまで応援に来てくださった方もいらっしゃったので…」
11月2日、涙ながらにこう語ったのは長野久義選手(37)。19年1月に人的補償で移籍した広島から古巣の巨人へ電撃復帰することがこの日発表された。広島・マツダスタジアムを訪れた長野選手は、報道陣の取材に対し、カープへの感謝を語っていた。
今シーズンはセ・リーグ4位と、5年ぶりにBクラス転落するなど低迷する巨人。そんななか復帰する長野選手にはチームの立て直しにくわえて、“別の期待”も背負っているようだ。
「スポーツ報知」によると、長野選手の残りの現役生活を慣れ親しんだ「GIANTS」のユニホームで全うさせたいという両球団の“親心”が合致したことにより、今回の復帰が実現したという。長野選手が巨人のユニフォームを手に取るのは、5年ぶりである。
今シーズンの巨人はCS進出を逃し、これは原監督が指揮するもとでは初めてのこと。苦しいチーム状況に加えて、“エースの醜聞”も報じられていた。
9月10日、「文春オンライン」は坂本勇人選手(33)の“中絶トラブル”を報じた。坂本選手は20代女性のA子さんに対して、身体的苦痛を伴うプレイや、避妊なしの性行為を要求した結果、A子さんは妊娠。そして坂本選手は「本当は今すぐおろせよって言いたい」などと配慮のない言葉さえかけていたというのだ。
そんな坂本選手が、過去には「人として見習うべき部分がたくさんあった」と語り、兄のように慕う人物が、電撃復帰する長野選手なのだ。
長野選手といえば、ファンや関係者からもその紳士ぶりが認められる人格者。あるスポーツ紙記者は言う。
「“巨人軍は常に紳士たれ”という言葉が有名ですが、長野選手は体現者そのもの。決して後輩に偉ぶることがないどころか、プライベートでも酒席では下座に座って、後輩に料理を取り分けることさえあるそうです。飲み会に居合わせたファンや記者の分までお会計を済ませることもあったといいます。
選手はもちろん、接客業を営む人たちの間でも長野選手の悪口を聞いたことがない。まさに“紳士の中の紳士”です」
巨人在籍時、坂本選手と長野選手は“サカチョーコンビ”と呼ばれていたほどの仲。それだけに、坂本選手に中絶トラブルが報じられた際は、《坂本ダサ過ぎるだろ。長野を見習え長野を。》という声も散見された。
そして復帰が決まったことで、ネット上では長野選手による指導のもと坂本選手の“更生“を希望する声が。
《坂本には長野が必要》
《丸と長野の夢の共存 でもこれは。。。坂本の更生のためには最適な人事な気がする。。 》
《長野の復帰、本当に嬉しい。きっと広島も監督が変わったから若手を育てるになったんだろうな、、、とも思うし。そして坂本のプライベートの監視してくれ。人として更生させてくれ》
2つのミッションに長野選手はどう挑むのかーー。