■メジャーリーガーは早く結婚するケースが多い
メジャーリーグ評論家の福島良一氏はメジャーリーガーの結婚事情についてこう語る。
「日米を比べると、メジャーリーガーのほうが早く結婚するケースが多いですね。20代前半、なかには10代で学生結婚したケースも。
結婚相手にはモデルやセレブもいますが、意外と多いのが学生時代に付き合っていた恋人です。大谷選手のチームメイト、マイク・トラウト選手は’17年に26歳で結婚していますが、お相手は高校時代から交際していた2歳年上の恋人でした」
“世界の王”が心配していたのは、まさに大谷の家族設計のことだったようだ。王氏は3年前のセミナーで、こんなスピーチをしている。
《人間一人では何もできません。友達がいたり、家族がいたりすればこそなのです。私は野球一筋で、遠征も多く普段は家にいないため、子供の教育は妻に任せていました。しかし、父親になるというのは、ただ結婚して子供ができたから自然と父親になるものではないということに気が付きました。
父親には責任があります。父親はどうすべきか、ということも考えさせられました。ただ稼げばよいのではなくて、父親として教えるべきこと、父親だからやれることについて、先輩から気付かされました》
王氏でも野球と父親業との両立は困難を極めたというのだ。大谷は世界一への過程で、家庭を築くことの難しさを自然と感じ取っていたようだ。在米スポーツコーディネーターはこう語る。
「今や米国内の関心事は、早ければ今夏にも発表される大谷選手のFAです。大谷選手の通訳を務める水原一平さんは現地のエージェントから『今がいちばん大切なときだから、大谷選手は女に気をつけろ!』と忠告されたそうです。
でも水原さんは即座に『それはまったく問題ありません!』と返答したそうです。水原さんいわく、大谷選手は今はまったく結婚する気がなくて、理想の女性は母親だと話していたといいます」
大谷の父・徹さんは24歳で横浜市内の有名企業の野球部を引退し、母・加代子さんと結婚。20代後半で横浜市内の社宅から地元の岩手県に移り住んだ。
「徹さんは将来、子供に野球をやらせるんだったら、田舎の環境のほうが絶対にいいと考え、移住を決めたそうです」(スポーツ紙記者)
その数年後に次男・翔平が誕生したのだ。大谷少年が所属していたリトルリーグでは7年間コーチとして奮闘。父は夜勤明けの日でも眠らずに一緒に練習へ出かけたという。
「徹さんは『自分の睡眠時間を削ってでも、翔平には悔いの残らないように全力で野球をやらせたかった』と話していたそうです」(前出・スポーツ紙記者)