2008年には優勝目前に巨人にまくられてV逸した岡田彰布監督(写真:時事通信) 画像を見る

阪神が5月7日の広島戦(マツダスタジアム)を雨で中止に見舞われた。これで、開幕わずか1カ月で5度目の雨天中止。試合は未発表分を含めて9月、10月にどんどん後ろに組み込まれていく。

 

今年は10月14日からクライマックスシリーズが組まれており、少なくともそこまでには完全消化する必要はある。だが、阪神の岡田彰布監督(65)といえば2008年に優勝目前に大失速、巨人にまくられてV逸した苦い過去がある。

 

「8月末まで好調でしたが、チームは9月になって急転直下の大失速。宿敵ジャイアンツの胴上げが決まった上、クライマックスシリーズも敗退。当時抑えだった藤川球児さん(42、現・球団本部付SA)が涙したのは、ファンの目にも焼き付いています」(在阪テレビ局関係者)

 

阪神の本拠地・甲子園球場は屋外のため、もともと天候の影響を受けやすい。この先も梅雨や台風シーズンを迎えるとさらに雨天中止が重なることも考えられるが、そうなると興行的にも大ダメージとなる。

 

「一般的にシーズン序盤、中盤はチケットの売れ行きはそこまで悪くありません。シーズン終盤になればチーム成績が大きく反映されます。優勝争いに加わっていれば満員御礼になりますが、4位以下のBクラスにもしも沈んでいたらスタンドは閑古鳥が鳴いていることでしょう。

 

特に土日の試合はほとんどが完売間近ということも多いだけに、球団の営業セクションはできるだけ試合延期にしたくない。仮にチケットが完売しているのに延期にした場合、また完売する保証はどこにもありませんからね」(前出・在阪テレビ局関係者)

 

振り返れば、阪神が雨にたたられた経験は過去にもあった。苦々しい思い出は2017年に行われた、DeNAとのクライマックスシリーズファーストステージ第2戦。デーゲームにもかかわらず雨のため、空は真っ暗。証明をつけ、1時間遅れで試合は始まった。だがグラウンドは雨でぬかるんで、選手は泥まみれに。試合は5回まで阪神が1点リードしていたが、後半にひっくり返されて逆転負け。翌日の3戦目も落として、ステージ敗退が決まった。

 

当時を知る球団OBは「あのときは選手からも『なぜ強行してやるんだ。ケガをしたらどうしようもない』などと中止や順延を求める声はあったのですが、実現せず。ドーム球場にはないハンディキャップを背負わされた象徴として、今でも語りつがれている。今年も雨で不利な展開にならなければ良いけど……」と心配している。

 

もっともぶっちぎりの成績を残すことができれば、その心配も無用に終わる。岡田監督のタクトに期待がかかる。

出典元:

WEB女性自身

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