オールスターゲームも終わり、後半戦に突入したメジャーリーグ。大谷翔平(29)の勢いは止まらないが、所属するエンゼルスは依然厳しい状況が続いている。
打者としてはリーグ断トツトップの32本塁打、71打点という圧倒的な成績で前半戦を終えた大谷。しかし、後半戦の幕開けとなった7月15日(日本時間)の試合では「2番・投手兼DH」で出場するも、5回5失点で5敗目を喫し、チームも6連敗することに。
翌16日の試合では、9回裏に自身は33号ソロを放ち、チームの逆転勝利に貢献。この勢いそのままにといきたかったが、17日の試合でも34号ソロを放つも、チームは1点差で惜敗した。本塁打王争いではトップを独走している大谷だが、チームは首位のレンジャーズに8.5ゲーム差をつけられており、悲願であるワイルドカード獲得圏内までのゲーム差も6に開いている。
第5回WBCで優勝し、今シーズン開幕前には「このチームでも優勝したい」と宣言するなどエンゼルスへの愛が伺える大谷。しかし、今季オフに契約延長しない場合はFAとなり、移籍の可能性も取り沙汰されている。そんななか、ワイルドカード出場も危うい状況となり、チームも戦々恐々としているようだ。
「大谷選手の成績は誰もが認めるところですが、活躍を活かせず勝利できないエンゼルスへの批判は高まるばかり。アメリカの野球ファンからの“早く勝てるチームに移籍して!”という声が日に日に増えていますし、“8月1日のトレード期限までに1日でも早く移籍すべき”と主張する現地メディアもあります。
トレードについて、エンゼルスのネビン監督は17日の試合前に『翔平をキープするには勝つしかない。我々のコントロール出来ることではない。フロントが決めること。でも、これから勝てば勝つほど(大谷と)チームメートでいられる可能性は高まる』と語っていますし、焦っていることが伺えます」(スポーツ紙記者)
大谷とともに悲願を達成するためにもチームの健闘を期待したいところだが、このままでは溝が深まる懸念もあるという。
「投手として出場した15日の試合で、降板してベンチに戻った際にチームメイトのレンドン選手が大谷選手に対して労いのグータッチポーズを出しました。しかし、大谷選手は首を横に振り、グータッチを拒否し、かなり怒った様子。おそらくレンドン選手に対してというより、打たれてしまった自分への怒りだと思われますが、ベンチはかなりピリピリしていました。
チームの中で投打ともに圧倒的な成績を残して気を吐いている大谷選手ですが、チームがその活躍を活かせていないのも事実。このままでは大谷選手が愛想を尽かしてしまい、チームとの溝が深まってしまう可能性もあるでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
果たして、チームは大谷を引き止めることができるのかーー。