部員が大麻と覚醒剤を所持していた疑いが持たれている日大アメリカンフットボール部。ネット上では同部への批判が殺到しているが、“再建”に奔走してきた人々には同情の声が――。
「7月上旬に情報提供を受けて日大側が、アメフト部の寮を調べたところ植物片と錠剤を発見。同月19日に警視庁が押収した結果、植物片は大麻、錠剤には覚醒剤の成分が検出されていることが判明しました。日大側は部員やコーチなどに対して聞き取り調査を行っており、8月3日には警視庁が寮に家宅捜索に入っています。同日夜、日大は公式サイトで騒動について『心よりお詫び申し上げます』とコメントを発表しました」(全国紙記者)
4日に配信された「TBS NEWS DIG」記事によると、同部3年生の部員は警視庁の事情聴取に対して、違法薬物の所持を認めていることが判明。ただ、錠剤の使用については否定しているという。
日大アメフト部といえば、’18年5月の試合において、危険なタックルで負傷させたことが大問題に。わずか5年で、今度は違法薬物騒動を起こすという“反省のなさ”にネット上では批判が続出。《また日大アメフト部か》《廃部にするしかない》《大麻を使っているなら、今度こそ、日大アメフト部は廃部だろ》などと厳しい声が相次いだ。
廃部の危機にも立たされる日大アメフト部だが、タックル問題後は再建に向けて奔走してきた――。
「この騒動で、危険なタックルをした選手に対して圧力をかけていたとされる当時の監督とコーチは辞任し、関東学生アメフト連盟からは永久追放となる除名処分も受けています。騒動に関わった人だけなく、チーム全体でも’18年度内の公式試合の出場資格停止処分が下されるなど、大きな連帯責任を負うことに。大学アメフト界屈指の強豪の座は一瞬で地に落ちました。
しかし、その後、再建に向けて、監督や主要コーチ陣を外部から招聘するなどして体制を一新。そして、’19年に関東大学1部下位リーグで優勝し、’20年には関東地区を制して大学最高峰を決める甲子園ボウルへの出場を果たすなど、見事に復権をしたのです。その背後には部員やコーチだけでなく、アメフト部を愛するOBたちの尽力もあったといいます」(スポーツ誌記者)
そんな再建の努力を全て無に帰すような今回の違法薬物騒動。関係のない部員やこれまで尽力してきた同部の関係者に対して、同情の声が相次いでいる。
《また日大アメフト部は出場停止とかかな?該当者だけ資格剥奪とかはわかるんだけどチーム自体が罰を受ける連帯責任制度やめてほしいな。真面目にやってきた人が可哀想すぎる》
《日大アメフト部、四年はこれから最後のシーズンなのに、命かけて練習してきただろうに、真面目に頑張ってた選手が本当に可哀想》
《日大アメフト部…真面目にアメフトやってた部員は本当に可哀想だな。競技続けられると良いな…》