大谷翔平 一時はビバリーヒルズを下見も…12億円新居に「自然豊かな文教地区」を選んだワケ
画像を見る 今年の世界大学ランキングでは18位を獲得した名門州立大学(写真:UCLA公式インスタグラムより)

 

■学区内には“全米最優秀校”に選出された学校も

 

大谷は昨年12月、ドジャースへの移籍に伴い、新居探しのため、LA屈指の高級住宅街・ビバリーヒルズの物件を下見していた。だが、最終的に「ラ・カニャーダ・フリントリッジ」地区の豪邸に決めた背景には、将来の家族設計が影響していたようだ。

 

「銃乱射事件が多発する米国内で転居先の条件に育児環境のよさを挙げるケースがよく見られます。このエリアは『ラ・カニャーダ統一学区』と呼ばれる文教地区で教育環境や治安がよく、親世代には絶大な人気が。大谷選手も家族が増えることを見越して選んだのでしょう」(前出・在米ジャーナリスト)

 

近郊にはカリフォルニア工科大学やアートセンター芸術大学、NASAのジェット推進研究所も。

 

「そのため、研究者やデザイナー、医師、弁護士らが多く住む街として知られています。日系の商社や金融機関の駐在員家族も多いです」(前出・在米ジャーナリスト)

 

さらに近年、全米のファミリー層から注目度が上がっている要因が――。冒頭の住人はこう語る。

 

「『ラ・カニャーダ統一学区』はカリフォルニア州の小・中・高の公立学校で、教育水準を示すAPIスコアが軒並み高くなっており、毎年スクールランキングの上位を占めています。“全米最優秀校”に選出された年もあります。優秀な教師陣が多いと評判の学校に子供を通わせたいと、ビバリーヒルズから転居してくる富裕層の家族も少なくありません。

 

政財界やスポーツ界など各分野で活躍する著名人も住んでいます。私の子供たちもロス五輪で金メダルを獲得したダイビングコーチのレッスンを受けに、近所にあるプールに通っていました。そのおかげで奨学金を得て地元の公立大学へ入学できました」

 

米国では公立校を選択する親が増えてきているという。前出の在米ジャーナリストはこう語る。

 

「特に教育熱心なアジア系の保護者は、安全面も考慮し、遠距離の有名私立校より、同じカリフォルニア州内の優秀な公立校に子供を通わせたいと考えるようになった傾向が明らかに見受けられます」

 

その筆頭が、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)だ。

 

「受験者がもっとも多く、学部によっては合格率が10%に満たないこともあるので、“全米最難関”ともいわれる名門公立大学です。理系文系あわせて120以上の学科があり、現在の学生数は約4万5千人。文武両道の校風として知られ、1千以上の部活があり、20以上の大学代表スポーツチームがあります。バスケットボールやフットボール、サッカー、野球、陸上、新体操が特に有名です。学生生活満足度にも力を入れており、’20年の全米学食ランキングでは1位に選ばれました。学内には24時間利用できる図書館まであり、試験期間中にはストレスを癒すセラピー犬が館内で待機しています」(前出・在米ジャーナリスト)

 

大谷夫妻が子供の進学を考えた場合、「ラ・カニャーダ・フリントリッジ」は申し分ない環境といえるだろう。

 

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