5月23日、米「ロサンゼルス・タイムズ」紙は、ドジャースの大谷翔平選手(29)がロサンゼルス郊外のラ・カニャーダ・フリントリッジに785万ドル(約12億3千万円)の新居を購入したと報じた。豊かな緑に囲まれ、落ち着いた雰囲気が特徴とされる同エリアだが、5月中旬に巨大クマが住宅内に侵入する様子が住民に度々撮影され、地元のテレビ局『ABC7』によって報じられている。
ある日は豪邸のプールでのんびりと涼み、またある日はガレージに置いてあった冷蔵庫からスイカを拝借して食べるクマの様子が動画で撮影されている。撮影者によると、クマは週に1回ほど家にやって来ており、昨年には家族の誕生日ケーキを食い尽くしていったこともあったという。撮影されたクマはアメリカ人男性を遥かに超える大きさで、耳には識別用のタグが付けられていた。
現地在住の日本人女性が言う。
「カリフォルニアの州旗はグリズリーが絵柄になっており、かつてここには多くのクマが生息していました。地元の名門大学カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のマスコットもクマになっているほど、市民にとっては親しみある存在なんです。2014年にはカリフォルニア州でクマと『自撮り』をする人が後を絶たず、米森林局が注意を呼びかけたこともありました。
日本だとクマが出没したと聞けばすぐに猟友会が退治に動きますが、こちらでは自然と山に帰ってくれることを待つケースが多いですね。大谷選手が住むラ・カニャーダは山の麓にあるので、夜になるとクマ以外にもコヨーテなどさまざまな野生動物が住宅のあるエリアに現れますよ」
ふだんは温厚な性格とはいえ、ときには仔牛や人間を襲うこともあるというクマ。新居周辺で愛犬・デコピンと散歩に出ることも考えられる真美子夫人にとっては、決して他人事ではないだろう。
そんな真美子夫人とクマには、意外な接点があるという。
「小学生のころからすでに160cmの身長があった真美子さんですが、元・空手少女。中学校の部活に空手部がなかったためバスケットボールを始めたという経歴の持ち主です。真美子さんが通っていたのは極真会館の道場だったと言われています。極真会館の創始者といえば、漫画『空手バカ一代』で“熊と対決する主人公”として描かれている、著名な空手家・大山倍達なんです」(スポーツ紙記者)
腕に覚えがあったとしても、現実でクマを相手にするのは運動神経抜群の真美子さんでも危険が大きすぎるだろう。
「ラ・カニャーダ・フリントリッジには、『オルバーツ・パーク』など、整備が行き届いており、犬がのびのびと走り回ることのできる公園もあります。そういった施設であれば、愛犬を安心して遊ばせることができます」(前出・現地在住の日本人女性)
このほか、同エリアは大邸宅で馬を飼う人もいて、「馬横断注意」の標識もあるという。動物と“共生”する環境で、大谷夫妻は新生活をスタートさせることになりそうだ。