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「最近、大谷選手はホームランを打った後にチームメートとハイタッチしながら、体を派手にブルブル揺らしたりと、にぎやかなしぐさをするようになりました。スタッフとは乾杯のポーズをとるなど、ベンチ内の雰囲気作りに心を砕いていますよね。それをメジャーリーグ用語では“チームのケミストリー(化学反応)を上げる”と言うのですが、いままでの彼のメジャー人生で、最も意識的にやっていることがわかります」

 

そう語るのは、『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2024』の著者でスポーツライターの友成那智さんだ。

 

6月26日(現地時間)、ドジャース・大谷翔平選手(29)が2試合連続となる第25号ホームランを放った。

 

「10戦で8発と“ミスタージューン(6月の男)”の称号にふさわしい大爆発。10試合連続打点は球団新記録で、チーム一同、大盛り上がりでした」(スポーツ紙記者)

 

だが、それでも大谷はチームメートたちへ“申し訳ない思い”を抱いているという。

 

「6月中旬、ドジャースは投手の故障が相次ぎ、一時は離脱者14人のうち投手が12人という非常事態に陥りました。投手陣が悲鳴をあげるなか、大谷選手は今シーズン、右肘のケガのため、二刀流として活躍できない状況を心苦しく感じているそうです」(前出・スポーツ紙記者)

 

6月24日の試合前、大谷は手術後では最長となる90フィート(約27.4m)でキャッチボールを行っていた。

 

「前週より10フィート(約3m)距離が伸びていましたね。球速も約130キロで、回復は順調だといえるでしょう。故障で苦しむ投手陣たちを思って、投手として早く復帰したいという強い気持ちが見えました。ベンチのムードメーカーを率先して務め、かつ二刀流復帰を目指し努力する姿はチームを鼓舞し、“ケミストリーを上げる”ことにつながるのです」(前出・友成さん)

 

そんな大谷が、いまも大切にする“驚愕のお守り”があるという。在米ジャーナリストはこう語る。

 

「昨季のエンゼルスでは、選手が本塁打を放った際に兜をかぶるセレモニーがありました。

 

本物とレプリカの2種類の兜があり、レプリカの兜は球団が所有していますが、本物はいまも大谷選手が自宅に飾って大事に保管しているというのです。

 

大谷選手には験を担ぐ面があります。たとえば、打てなくなると手袋の色を変え、バットに“おまじない”をします。彼にとって、あの兜は投打に絶好調だった“二刀流の象徴”でもありました。折に触れ、兜に投手陣と自らの体調回復を祈念しているといいます」

 

大谷がホームランを打ったときブルブル体を揺らすしぐさは、兜を装備した侍の“武者震い”をイメージしているのかも――。

 

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