大谷翔平 デコピンとの始球式成功に導いた真美子夫人の「極秘ケア」
画像を見る デコピンの写真を撮る真美子夫人

 

■デコピンは大谷夫妻の気持ちを読み取る

 

デコピンはオランダ原産のコーイケルホンディエ。猟犬としての歴史を持つだけに、今回の始球式のような行動は、練習すればすぐにできるものなのだろうか。

 

「物を持ってくる行動には2種類あります。投げられたボールを追いかけていって、また投げてほしいからくわえて持ってくる行動。そして、指示されたものを持ってくる行動です。 犬の場合、追いかける行動は意外と教えなくても自然とできることが多いんですけれども、

 

今回の場合は、ちゃんと指示に従って置いてあるボールを持ってくるという、より高度な行動です。あれはきちんとトレーニングして教えないと簡単にはできないと思います」(鹿野先生)

 

今回のデコピン始球式の練習期間について大谷は「2~3週間。1回ドジャー・スタジアムで予習もした」と告白。「遊びながらやっていました」と謙遜していたが、前出の鹿野先生は言う。

 

「もともとボールをくわえたり追いかけるのが好きな性格の犬であれば、3週間ぐらいあれば、できるかもしれません。コーイケルホンディエは『使役』といって、人間と猟など共同して何かをするというのが好きな犬種です。

 

ただ、飼い主からきちんと遊んでもらっているか、愛情を受けているかがとても大事です。

 

犬同士で遊ぶよりも人間と遊ぶほうが犬のモチベーションが高いという研究もあります。人間と狩りをするパートナーだったので人間の気持ちを読み取って協調し、同じ目的を達成したい意欲が強い犬種だといわれているんですね。ですから今回、一発で見事に成功できたのは、本来の能力だけでなく、大谷選手や真美子夫人から、ふだんからかわいがられている証しだと思います」

 

大谷夫妻は“デコピン始球式”を想定して、今春から意識していたようだと語るのは、在米ジャーナリストだ。

 

「今年5月、大谷選手の首振り人形が配布される『ボブルヘッドデー』に際し、球団側は真美子さんに始球式を依頼していました。大谷夫妻は話し合いの末、“試合を見に来られない子供たちに頼んでほしい”と球団側に伝え、心臓病の13歳の少年が務めた経緯があります。

 

そのため“始球式のオファーが次に来るならデコピンだろう”と予測し、水面下で対策を進めていたといいます」

 

本誌は今年6月以降、真美子さんがデコピンと定期的に出かける場所があるという情報をキャッチしていた。

 

「LAでも有名な動物病院には、デコピンと“2人きり”で訪れているそうです。マダニなどの予防注射や、定期健診を受けていると聞きました。毛並みを整えるなど、全身のケアもあわせておこなっているようです」(前出・在米ジャーナリスト)

 

“極秘デート”で絆を深めていたのだ。前出の友成さんは言う。

 

「米国には動物愛護に熱心なスポーツファンが多く、デコピン始球式が話題になったことで、いままで野球にまったく興味がなくても、大谷選手の新たなファンになる可能性があります。私はLAで警察犬の訓練を実際に見学したことがありますが、繰り返し何回もやらないと覚えられないものです。大谷選手は試合や練習で多忙でしょうから、真美子さんもデコピンの始球式トレーニングに尽力したはずです。

 

始球式でデコピンが期待に応え、支えてくれた真美子さんも球場で観戦。“家族”への感謝の気持ちが先頭打者ホームランにつながったとしたら、ベーブ・ルースの“約束のホームラン”の再現といえるかもしれません」

 

真美子さん&デコピンの笑顔が、大谷に「ナンバー“ワン”」の力を与えていた――。

 

次ページ >【写真あり】始球式をスタンドから見守る真美子夫人

【関連画像】

関連カテゴリー: