■闘病中の同僚三男を応援するTシャツを
ライバルチームの監督の子供にも大谷ファンが存在していた。
「マーリンズのスキップ・シューメーカー監督(44)の高校生になる息子も大谷選手の大ファン。彼のホームランを見ると、元気をもらえるとか。シューメーカー監督は大谷選手と同じく『CAAスポーツ』と代理人契約を結んでいる縁もあり、大谷選手は監督の息子のユニホームにサインを書いていました。番記者には『父がマーリンズの監督なのに、息子はショウヘイが私たちから打ったとき、とても喜んでいるよ……』と嘆いていました」(前出・スポーツ紙記者)
そして最も有名なメジャーリーガーの“大谷キッズ”といえば、同僚フレディ・フリーマン選手(34)の長男・チャーリーくんだろう。
「まだ大谷選手がエンゼルス時代、フリーマン選手は、大谷選手が表紙になった人気ゲームソフト『MLB the Show』をチャーリーくんのために購入していました。オールスターでの本塁打競争を見て、魅了されたとか。’22年、ドジャー・スタジアムで開催されたオールスターゲームで大谷選手とチャーリーくんは初対面。以来、大谷選手はフリーマン選手と会うたびに『チャーリーくんは元気?』と声をかけるようになったそうです」(前出・スポーツ紙記者)
そのフリーマン選手の三男・マックスくんは今夏、体調不良で緊急入院。神経障害の一種「ギラン・バレー症候群」を発症していることが判明し、一時、人工呼吸器をつけるなど重篤状態に……。
「フリーマン選手はチームを一時離脱して三男の闘病を支えました。治療が功を奏し、三男は自宅に戻ることができ、フリーマン選手も先月上旬にチームに復帰しました。そのとき、彼が選手たちに配ったのが、マックスくんのリハビリを応援する《#MAX STRONG》と書かれたTシャツでした。大谷選手はいまも投球練習でグラウンドに出る際、このTシャツを着ています。選手の子供たちにも慕われるのは、“父のような優しさ”にあふれているからでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2024』の著者でスポーツライターの友成那智さんも言う。
「チームメートを応援する姿やグラウンドのごみを率先して拾うなど、模範的な人間性が選手の子供たちにも伝わるのでしょう。大谷選手はプレー中、少年のように笑ったり、怒ったり、驚いたりする表情を見せてくれて、心から野球を楽しむ様子が伝わります。そうした姿が、自分の父親以上に『僕も大きくなったら大谷選手みたいになりたい!』と思わせるのかもしれませんね」
翔平を慕う“メジャーキッズ”親衛隊は、まだまだ増えそうだ。