■世界一への第1戦を前に、実兄はロスへ
ワールドシリーズには“魔物”が棲むという。
「歴代のワールドシリーズでは、まさかのミスによって負けてしまうことが数多くあります。そのぐらい、どんな一流選手といえども緊張していると思います。ドジャースは、今回の対戦相手・ヤンキースと1941年にワールドシリーズで初対戦しました。
運命の第4戦、4対3とリードした最終回、ヤンキースの打者を三振に打ち取り、ゲームセットとなるはずが、キャッチャーがボールを後ろにそらし、逆転負け。これが尾を引き、世界一を逃したのです。ワールドシリーズ史上に残るエラーでした。
その後も、4回対戦して、4回ともドジャースは負けました。1955年に6度目の対戦にして、初めて勝ったのですが、対戦成績は3勝8敗と相性はよくありません」(前出・福島さん)
前号の本誌では、真美子さんは世界一に向け、試合前の勝負メシとして特製チリコンカン(豆煮込み)を作っていると報じた。
真美子さんが世界一のために動いているのは、試合前&試合後だけではない。肝心の本番のため、ある準備を進めていた――。前出の在米ジャーナリストは言う。
「最近配信された地元のネット番組でコメンテーターたちが“大谷翔平選手と真美子夫人の家族も、それぞれ応援に来ますよね”と話していたそうです」
大谷は冒頭のワールドシリーズ前日会見で、彼の家族の応援について聞かれ、こう答えていた。
「今のところは子供がどのくらい来るかわからないので。両親はもちろん来ると思いますけど、何人というのはわからないですね」
前出のスポーツ紙記者は言う。
「大谷選手は3きょうだいで、6歳年上の兄には8歳の男の子、2歳年上の姉には3歳の女の子がいます。もし甥っ子や姪っ子まで観戦に来たとしたら、心強い応援団になるでしょうね」
真美子さんも少しでも大谷選手の力になれるならと、応援のために家族を呼び寄せているようだ。
「彼女の呼びかけに反応するように、お兄さんはワールドシリーズ第1戦を前に、ロスに向かったと聞きました。表向きは“商談”のようですが……。彼女の両親も加わるのではないでしょうか」(前出・在米ジャーナリスト)
前出の福島さんも言う。
「ドジャースは昔から“ファミリー球団”として有名。選手の家族たちもチームの一員と考えているぐらい大事にしています。水原一平氏の解雇という衝撃的な開幕から始まった今シーズンの大谷選手が大活躍できたのは、サポートに努める真美子さんがいたから。そんな彼女の奮闘に応えるためにも、“世界一”へ燃えていることでしょう」
26日の初戦は逆転サヨナラ勝ち。27日の第2戦も勝利したものの、大谷は左肩を亜脱臼し、現状では今後の出場には慎重な判断が要求される。大谷が登場した際には、両家が勢揃いした応援スタンドへ向け、大谷は「世界一のホームラン」を放つことを願うばかりだ。