ドジャース・大谷翔平選手(30)の口座から、約1700万ドル(約26億円)を盗用した罪などに問われていた元通訳の水原一平被告(40)。現地時間2月6日に判決が言い渡され、4年9カ月の拘禁刑と大谷選手の口座から不正送金した約1700万ドルとほぼ同額の賠償金が命じられた。
「この他にも日本の国税庁にあたる内国歳入庁(IRS)に対して、本来支払うべきだった115万ドル(約1億7500万円)の税金の支払いも言い渡されています。水原被告は3月24日までに出頭し、刑務所に収監される予定です。
また服役後も3年間の保護観察処分が義務付けられており、日本に強制送還される可能性も高いと言われています。今回の裁判では1700万ドルという金額の高さが量刑のポイントとなりましたが、水原被告サイドが提出した書簡も裁判官の心証を害してしまったといいます」(社会部記者)
法廷では量刑が言い渡される前に、「提出した書簡で私は自分の行動を正当化しようとしているわけではない」と英語で語ったという水原被告。しかし「生活困窮」と「ギャンブル依存症」を理由に減刑を求めた書類には、大谷選手の私生活を“暴露”するような内容が波紋を呼んでいた。
「大谷選手のサポートは“24時間・365日対応のブラックな労働環境”だったといい、過酷で精神的に負担が大きかったことを主張したのです。また、大谷選手のドジャース移籍後は年俸が50万ドル(約7600万円)止まりだったことから、『著しく低賃金だった』とも訴えていました。
さらに驚くべきは、食料品の買い物や郵便受けのチェック、自転車の修理、地元・岩手県に帰郷する際の同行、愛犬・デコピンを動物病院やトリミングに連れていくこと、同僚との夕食の送り迎えなど、大谷選手の知られざる私生活を次々と暴露したことです。それだけでなく、大谷選手の結婚前に日本と米国の弁護士を調整して、『婚前契約』の打ち合わせに同席したことまで明かしていました」(在米ジャーナリスト)
昨年12月29日に放送された『NHKスペシャル』(NHK総合)のインタビューでは、水原被告の事件についてこう語っていた大谷選手。
「僕の中ではまだ終わっていないというか。まだ続いていることではあるので。今その時がどうだったか、みたいなことではなくて。それがずっと続いているという感じなんですけど」
