豊洲の最新ニュース
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豊洲には行けない…「築地女将さん会」74歳会長の決意
2017/07/23 06:00(撮影:加藤順子)7月4日の正午前の東京・築地市場。すでに早朝のセリは終わっていたが、いまもターレと呼ばれる1人乗りの荷物運搬車が縦横無尽に行き交い、市場ならではの活気と喧騒は続いていた。野菜などの段ボールが積み上げられ狭くなった通路を、そのターレを巧みによけながら、市場の少し奥まった場所にある古めかしいビルの会議室まで、緑色の自転車でやってきたのが山口タイさん(74)。老舗の鮮魚仲卸「樋徳商店」 -
「女将さん会」会長が小池都知事に伝えたい築地と豊洲の違い
2017/07/23 06:00(撮影:加藤順子)東京都中央区の、銀座からも1キロほどという立地での開業以来、80年以上にわたり「日本の台所」役を担ってきた築地市場が、移転問題で揺れ続けている。老朽化を主な理由として、江東区豊洲への移転が決定されたのが'01年。'16年11月には新規開業の予定だったが、直前に就任した小池百合子都知事(65)が、豊洲の安全性の確保が不十分であることなどを理由に移転延期を発表。これを受けて今年1月1 -
“築地テーマパーク化”、汚染問題や費用面で「豊洲移転」との違い
2017/06/02 11:00「5月24日、市場問題プロジェクトチーム(以下「PT」)で提案された『第1次報告書案(案)』中の『築地改修案』に、築地市場敷地内にレストランや見学コースなどのレジャー施設を設け、さらに“ツインタワー”を建設するというプランがありました。これは“築地市場のテーマパーク化”。築地を売却せず、市場を自立させる大胆な“ウルトラC”案といえます」こう話すのは、市場問題を取材しつづけ10年になるジャーナリスト -
小池都知事 豊洲移転に年100億の赤字試算、都議選前に中止か
2017/02/03 06:00「豊洲市場建設にかけた総費用と、築地改修の費用の計算、さらに今後の市場のあり方の見通しを考えていくのが極めて重要だと考えています。(豊洲市場のライフサイクルコストや損益などの)数字はさまざまな分析をした試算です。目安として念頭に置き、未来を見据えた判断が必要だと考えています」1月27日の定例記者会見で、小池百合子都知事(64)は表情を引き締めてこう語った。小池都知事は就任後1カ月の昨年8月31日、 -
都知事に共鳴、豊洲移転食い止める「築地女将さん会」発足
2017/01/26 06:00『「撮影/加藤順子」』「想定を超えている。あまりいい数値が出ないだろうという不安もあったが、その不安を超える数値が出てきて、驚いている……」1月14日、築地からの移転が延期となっている豊洲市場の最新の地下水調査結果が公表され、有害物質のベンゼンとヒ素が検出された。なかでもベンゼンは、環境基準の79倍という驚くべき数値。これを受け、小池百合子東京都知事(64)が厳しい表情で冒頭のようにコメントした。 -
蛯原友里 豊洲ショックで“愛の巣”億ションがとばっちり暴落
2016/10/14 06:00土壌汚染問題で、移転白紙を前提に話し合いが続く築地市場。ここにきて、移転予定地だった豊洲の地下から「ヒ素が検出された」「シアン化合物まで」と報道が相次ぎ、事態はますます混迷している。じつは、これでダメージを受けているのが豊洲を含む湾岸地区の地価だ。検出された化学物質はごく微量で、普通に暮らすなら問題ないレベル。それなのに“風評被害”での地価下落が起きているのだ。「直近の湾岸エリアの取引事例でも、昨 -
猪瀬元都知事が語る「豊洲問題」「五輪」「都議会のドン」
2016/10/14 06:00「連日、豊洲の問題がクローズアップされていますが、メディアのあおり方がちょっと行きすぎの感じがしますね。新市場内の『地下ピット』と『盛り土』の問題が、いつの間にか豊洲全体が危ないみたいな話になってきている。じつは、豊洲新市場の問題は、建造物の建設に際し、口利きや談合はなかったのか、“都議会のドン”である内田茂氏の力が及んでいないかどうか、が最大のテーマでした。建設費が、なぜ当初の3倍にもなったのか -
豊洲問題 浜渦元副知事と環境省、東京ガスの主張に食い違い
2016/10/08 06:00「(環境基準値を超えた)ベンゼン、ヒ素が出たとの報告を昨日(29日)受け、大変驚いています……」9月30日、東京都庁で行われた定例会見で小池百合子都知事(64)が、そう語った。だが、この豊洲問題の元凶は「有害物質が公表されていた土地を、購入しようとしたことだ」と言うのは、全国紙の都庁担当記者のひとり。「都と東京ガスとの購入交渉は水面下で進められ、’01年7月に売買契約が結ばれたわけですが、都はその -
新市場移転問題 全48ページ“豊洲購入”交渉記録の呆れた実態
2016/09/29 06:00「歴代市場長5人が盛り土をしないとの変更を『知らなかった』とは“無責任体制”と言わざるを得ない。建築の安全、水質の安全、そして食の安全をないがしろにした市場は、そもそもありえない」9月23日、東京都庁で行われた小池百合子都知事(64)の定例記者会見。報道陣120人以上、ギッシリつまった会場で、小池都知事は険しい表情をみせた。8月31日の「移転延期」の発表後も、「盛り土」問題ほか、次々と明らかになる -
築地・仲卸業者が怒りの告発 「豊洲は発がん性物質だらけだ!」
2016/09/08 06:00((C)撮影/加藤順子)8月31日、東京都庁の会見場に詰めかけた報道陣の無数のフラッシュを浴びながら、小池百合子東京都知事(62)は、築地から豊洲新市場への移転について、有害物質による汚染の地下水モニタリング結果が出る’17年1月以降までは延期することを、初めて発表した。市場移転問題に詳しいジャーナリストの加藤順子さん(42)が話す。「就任したばかりの小池都知事が、最初に手をつけたのがこの市場の移