第5回 亀梨和也取材日記

亀梨和也さんと初めて取材で会ったのは今から3年ほど前。当時、まだ10代だった亀梨さんは、しかし、とても堂々としていました。

そして、聞かれたことに対して、通りいっぺんの返答をするのではなく、自分の言葉でその心の内にある思いを語る姿は凛凛しく、アイドルという言葉のもつポップなイメージとは違う、硬派な人という印象を受けました。

そうして何度か取材を重ねたある時、多忙を極める亀梨さんに「どうしてそんなに頑張れるんですか?」と、聞いたことがありました。

ちょ
うど自分が忙しさに折れそうになっていたので、心よりそんな質問が出たのでしょうか。すると亀梨さんは言いました「辛いのは一瞬。作品は一生。どんなに大
変でもそこで頑張らなかったら、絶対後で後悔すると思うから……」と。その言葉は、今も私の心にずっと残っています。亀梨和也という人に、それから何度も
会いました。現在22歳の彼の印象は、硬派という当時の印象と変わりません。どんな状況下であっても、ベストを尽くそうというプロ意識はますます高く
なっているように思えます。亀梨さんに会うと「ベストを尽くしているの?」と、問いかけられている気がして、身が引き締まるのです。

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