(写真・神奈川新聞社)
東日本大震災からの復興を応援するシンボルとして開発され、昨年6月に上溝さくら公園(相模原市中央区上溝)に植えられた八重桜「はるか」が初めて花を付けた。はるかの植樹や水やりなど育成に携わってきた上溝地区自治会連合会の小林充明会長(65)は、「地域のシンボルとして、みんなで大切に育てていきたい」と話している。
はるかは国立研究開発法人「森林総合研究所」(茨城県)が開発し、福島県に寄贈した新品種。「福島や東北を応援するシンボルとして、はるかかなたの未来まで広がってほしい」との思いを込め、NHK大河ドラマ「八重の桜」主演の綾瀬はるかさんが命名した。
昨春の同公園の開所にあたり、地元自治会員らの「震災を風化させず復興支援に目を向けよう」との思いから植樹が決まった。柵に囲われて育てられ、今春には約60センチほどになった。4月10日ごろには地域住民が待ちわびた開花を迎えた。
しかし開花した7輪のうち、翌日には5輪がなくなっていた。何者かが取った可能性が高いという。小林さんは「なぜこんなことをするのか理解できない。残る2輪を大切に見守りたい」と話している。
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