(写真:立石祐志/神奈川新聞社)
横須賀市米が浜通の老舗料亭「小松」が全焼した火災で、市消防局が出火原因を不明とする火災調査書を8月中旬にもまとめることが14日、明らかになった。建物の焼損が激しく原因を特定できなかったという。
同局によると、火元は1階客室の1間とほぼ特定。ただ出火当時は定休日で出入り口は施錠されており、火の不始末や放火の可能性は低いという。電気系統のトラブルについても「漏電の形跡はなかった」としている。
「小松」は1885(明治18)年に創業。旧海軍や海上自衛隊の幹部、地元政財界関係者らに愛され「海軍料亭」とも呼ばれていた。料亭内に展示していた多数の墨跡、遺品などについて、同局は「出火原因とは直接関係がないため、何が燃えたかなどは把握していない」としている。
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