image

(写真・神奈川新聞社)

 

神奈川県は1日、県内18店のイトーヨーカドーで販売された冷凍メンチカツから腸管出血性大腸菌O157が検出され、この商品を食べた1~78歳の5人が食中毒にかかり、うち8歳の女児が重症で入院中と発表した。ほかに5~79歳の16人も食中毒の可能性があり、県は商品の回収と適切な加熱調理を呼び掛けている。

 

県によると、O157が検出されたのは食肉販売業「肉の石川」(平塚市)が、静岡県沼津市の食品製造会社「タケフーズ」に製造を委託した冷凍食品「和牛・相模豚 メンチ 肉の石川」(4個入り)。賞味期限が来年2月26日の商品で、9月にタケフーズが直接イトーヨーカ堂の配送センターに2010袋納入し、神奈川、千葉県内の計26店舗で販売された。

 

10月17日以降、患者を診断した医療機関から県の保健福祉事務所にO157検出の届け出が相次いだ。県が調査したところ、販売前の商品と、患者5人の便から検出されたO157の遺伝子パターンが一致した。

 

県によると、商品は製造段階で汚染されたか、原材料が汚染されていた可能性が高い。生ひき肉を使ったメンチやハンバーグのO157は、中心部を75度で1分以上加熱すると死滅するという。

 

該当商品は、イトーヨーカドー各店が回収中。同時期に販売した賞味期限が来年2月17日(納入8月)、同4月12日(同10月)の商品も回収している。

 

販売した県内18店舗は次の通り。

 

小田原、大船、厚木、秦野、伊勢原、大和鶴間、食品館ららぽーと湘南平塚、藤沢、湘南台、たまプラーザ、横浜別所、立場、ららぽーと横浜、桂台、溝ノ口、グランツリー武蔵小杉、古淵、アリオ橋本

関連カテゴリー:
関連タグ: