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(写真・神奈川新聞社)

 

終戦直後の横浜・野毛地区を舞台に、力強く復興へと歩き始めた名もなき市民たちを描く音楽劇「風の吹く街~野毛坂ダウンタウン・ストーリー」(嶽本あゆ美作・演出)が2017年1月22~29日、横浜・ランドマークホールで上演される。ハマっ子女優の五大路子さん率いる地元密着の演劇集団「横浜夢座」の13回目となる公演だ。

 

横浜大空襲で一面の焼け跡が広がっていた野毛地区。その中心に当たる野毛坂に生活用品や食料品などを商う闇市が登場し、街には欲望や夢が渦巻いていた。闇市の元締をはじめ、個性あふれる多彩な群像を昭和の歌謡曲に合わせて鮮やかに描き出す。

 

16日夕には、五大さんら出演者が舞台衣装を身にまとい、野毛名物の中華料理店「萬里」前に登場。昭和の薫りが色濃く残る地区内を練り歩き、懐メロを歌いながら次回作をPRした。

 

「昔も今も活気あふれる野毛の街からパワーをもらった」と、終始笑顔を見せていた五大さん。「野毛で生き抜いた人たちはいつも明るく、未来を信じる力があった。その生きざまとパワーを舞台で伝えたい」と意気込みを語った。

 

問い合わせは、横浜夢座事務局・電話045(661)0623。

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