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(写真・神奈川新聞社)

 

県指定天然記念物「益田家のモチノキ」(横浜市戸塚区柏尾町)を伐採する目的で幹の一部を切り落とすなどしたとして、戸塚署は12日、県文化財保護条例違反(現状変更など)の疑いで、伊勢原市に住む建設会社役員の男性(77)ら3人を書類送検した。同署によると、同条例を適用した立件は初めて。

 

ほかに書類送検されたのは、平塚市の無職の男性(68)と秦野市の自営業の男性(70)。

 

書類送検容疑は、共謀し2月10日午後4時ごろ、同地所在の造成工事現場で、益田家のモチノキ2株のうち1株(全長18メートル、外周2.2メートル)の幹について、県教育委員会の許可を得ずに高さ約1.2メートルの部分にチェーンソーで幅20センチの切り込みを入れて幹の一部を切り落とすなどした、としている。

 

同署によると、役員の男性は「県条例があり、伐採が許可されないままでは土地の造成ができないのでやった」、ほかの2人は「指示されてやった」などと供述。いずれも容疑を認めている。3人は切り込み部分とパワーショベルをワイヤで結び、倒木しようとしていた。役員の男性が実質的に経営する会社は昨年12月中旬、モチノキが含まれる約100平方メートルの土地を別の建設会社から購入した。

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